社会および雪印メグミルクグループの持続可能性の向上を図るため、社会への影響度と雪印メグミルクグループの事業への影響度が高い社会課題を抽出し、6つの重要課題(マテリアリティ)とKPI(重要管理指標)を設定しました。
食
重要課題
(マテリアリティ)持続可能な食の提供
重点取組み テーマ |
範囲 | 達成年度 | KPI | 2021年度 進捗状況 |
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魅力ある乳・乳製品の提供 | H | 毎年 |
[新KPI] 国産の乳・乳製品の拡大に向けた取組みを推進し、国内の酪農生産基盤強化にも貢献する。 |
2023年度より、取組みを開始 |
乳で培われた知見や機能を活かした新たな選択肢の提供 | I | 2030 |
[新KPI] これまでの知見や機能を活かして海外展開を強化することで、営業利益における海外の構成比を20%以上とする。 |
2023年度より、取組みを開始 |
M | 2030 |
[新KPI]
プラントベースフードなど代替食品(*)の売上高を200億円以上とする。 |
2023年度より、取組みを開始 |
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安全で安心していただける商品・ サービスの提供 |
C | 2022 |
雪印メグミルクブランド製品を製造している国内外の食品施設の75%以上において、GFSIに認定された国際的な食品安全スキーム(FSSC、SQFなど)の認証を取得し、以降についても更なるGFSIの認証取得拡大を進める。 |
雪印メグミルクブランド製品を製造している国内外の食品施設の93%認証取得済み。(2022年4月現在) |
- | 2026 |
[新KPI] 雪印メグミルクブランド製品の製造委託先へ雪印メグミルク官能評価員制度を導入する。 |
2023年度より、取組みを開始 |
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A | 2022 |
風味評価技能を持つ官能評価員認定者を育成する。 |
官能評価員認定者数:官能評価士43名 1級929名 2級629名 計1,601名(2017年度比124%) |
重要課題
(マテリアリティ)食による健康への貢献
重点取組み テーマ |
範囲 | 達成年度 | KPI | 2021年度 進捗状況 |
---|---|---|---|---|
健康寿命延伸に向けた取組み | J | 2030 |
[新KPI]
機能付加商品(*)の売上高を1000億円以上とする |
2023年度より、取組みを開始 |
A | 毎年 |
乳で培われた知見や機能を通じて健康寿命延伸に貢献する研究開発、商品開発、サービス提供、情報発信を行う。 |
健康寿命延伸に貢献する研究開発に関して、関係する学会で10件発表し、学術雑誌に6件の論文が掲載。 消費者の骨への関心度向上を目的に、関連サイトの改修や発信情報の充実、広告を実施 機能性成分「βラクトリン」を含有する2品、「N-アセチルグルコサミン」を含む2品を上市 |
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D | 2026 |
食による健康への貢献を重点テーマとした食育活動を実施し、2019~2026年度で年間平均4.5万人の参加者数を目指す。 |
2021年度 参加者:44,376名(目標比98.6%) |
酪農
重要課題
(マテリアリティ)持続可能な酪農への貢献
重点取組み テーマ |
範囲 | 達成年度 | KPI | 2021年度 進捗状況 |
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酪農生産基盤強化への取組み推進 |
B | 2030 |
自給飼料型酪農の推進のため、雪印種苗(株)の牧草・飼料作物種子による作付面積を2019年度比で3%拡大する。 |
2019年度比:0.2%増加 |
A | 毎年 |
日本酪農青年研究連盟の運営支援および酪農総合研究所の活動により、 持続的酪農経営を行うための経営管理・技術的支援を行う。 |
日本酪農青年研究連盟主催の研修、研究会、経営力向上Web講習会などの運営支援。 「酪農総合研究所シンポジウム」をWebによる動画配信にて開催し、250名超が視聴。 |
環境
重要課題
(マテリアリティ)環境負荷の低減
重点取組み テーマ |
範囲 | 達成年度 | KPI | 2021年度 進捗状況 |
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地球温暖化の防止 |
E | 2030 |
CO2排出量を2013年度比50%削減する。 |
2013年度比:18.4%削減 |
持続可能な資源の利用 |
F | 2025 |
使用する紙を100%環境に配慮した原材料にする。 |
環境に配慮した原材料使用率:87.1% |
L | 2026 |
認証パーム油100%調達を目指す。 |
認証パーム油使用率:20.4% |
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F | 2030 |
環境に配慮した包装容器を開発・使用し、石油由来のプラスチックの使用量(売上原単位)を2018年度比25%削減する。(*) |
2018年度比:2.5%削減 |
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A | 毎年 |
紙・バイオマスプラスチックの容器を優先して使用する。 |
グループ内情報誌などにより、啓発活動を実施 複数の部署にて「マイボトル持参日の設定」「ペットボトル使用量の見える化」などを実施 |
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A | 毎年 |
ペットボトルの使用量削減のために、社内のマイカップ・マイボトルを普及推進する。 |
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循環型社会の形成 |
G | 2030 |
廃棄物排出量を2013年度比30%削減する。 |
2013年度比:23%削減 |
G | 2030 |
廃棄物リサイクル率98%以上を維持する。 |
廃棄物リサイクル率:95.2% |
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K | 毎年 |
食品廃棄物リサイクル率95%以上にする。 |
食品廃棄物リサイクル率:86.2% |
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A | 毎年 |
環境に配慮した商品開発を推進する。(既存商品・新規商品の賞味期限の延長や、賞味期限の年月表示を積極的に推進) |
家庭用商品12品、業務用商品8品の賞味期間を延長した。 家庭用商品のストローをバイオマスプラ5%使用に切替を開始 |
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G | 2030 |
生産拠点の用水使用量を2013年度比9%削減する。 |
2013年度比:8.2%削減 |
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G | 毎年 |
生産拠点の水リスクを確認し、事業継続のリスク評価を行う。 |
水リスクを確認し、事業継続のリスク評価を実施 |
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B | 2030 |
[新KPI] 環境負荷低減に向けた提案として、雪印種苗(株)の緑肥作物種子による作付面積を2019年度比で20%拡大する。 |
2023年度より、取組みを開始 |
人と社会
重要課題
(マテリアリティ)多様性の推進と人権の尊重
重点取組み テーマ |
範囲 | 達成年度 | KPI | 2021年度 進捗状況 |
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人材の多様化と人材育成 |
A | 2025 |
女性経営職(管理職)比率10%以上にする。 |
女性経営職比率:6.1%(2022年4月1日時点) |
ワーク・ライフ・バランスの実現と労働生産性の向上 |
A | 毎年 |
健康経営優良法人制度認定を取得する。 |
「健康経営優良法人2021」を取得 |
人権の尊重 |
A | 毎年 |
「雪印メグミルクグループ人権方針」に基づき人権デュー・ディリジェンスや啓発活動を行い、事業活動における人権リスクの特定・防止・軽減を図る。 |
2022年度にKPIを決定し、調査、取組みを開始 |
重要課題
(マテリアリティ)地域社会への貢献
重点取組み テーマ |
範囲 | 達成年度 | KPI | 2021年度 進捗状況 |
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地域社会とのパートナーシップ |
A | 毎年 |
地域と連携し、社会課題解決に貢献する。 |
北海道包括連携協定に基づき、「ナチュラルチーズ製造実習」をオンラインにて品質管理を中心に実施 茨城県との地域連携を進め、県産野菜と乳製品とのコラボメニューを5品開発し、茨城県および雪印メグミルクのホームページに掲載、茨城県庁食堂にて提供、量販店においてレシピPOPを展開 |
[対象範囲]
A 雪印メグミルク(株) B 雪印種苗(株) C 雪印メグミルク(株)、いばらく乳業(株)、甲南油脂(株)、みちのくミルク(株)、八ヶ岳乳業(株)、雪印ビーンスターク(株)、雪印オーストラリア(有)、雪印メグミルクインドネシア(株)、ルナ物産(株)、(株)ミルクの郷 D 雪印メグミルク(株)、雪印ビーンスターク(株) E 雪印メグミルク(株)、いばらく乳業(株)、甲南油脂(株)、直販配送(株)、みちのくミルク(株)、八ヶ岳乳業(株)、雪印種苗(株)、雪印ビーンスターク(株) F 雪印メグミルク(株)、いばらく乳業(株)、八ヶ岳乳業(株)、雪印ビーンスターク(株) G 雪印メグミルク(株)、いばらく乳業(株)、甲南油脂(株)、みちのくミルク(株)、八ヶ岳乳業(株)、雪印種苗(株)、雪印ビーンスターク(株) H 雪印メグミルク(株)、いばらく乳業(株)、八ヶ岳乳業(株)、(株)雪印パーラー I 雪印メグミルク(株)、雪印オーストラリア(有)、台湾雪印(株)、雪印メグミルクインドネシア(株)、アダーデライツオーストラリア(有)、雪印メグミルクシンガポール(有)、雪印ビーンスターク(株) J 雪印メグミルク(株)、雪印ビーンスターク(株)、(株)ベルネージュダイレクト、台湾雪印(株)、雪印オーストラリア(有)、雪印メグミルクシンガポール(有) K 雪印メグミルク(株)、いばらく乳業(株)、甲南油脂(株)、みちのくミルク(株)、八ヶ岳乳業(株)、雪印ビーンスターク(株) L 雪印メグミルク(株)、甲南油脂(株)、雪印種苗(株)、雪印ビーンスターク(株) M 雪印メグミルク(株)、Agrocorp社との合弁会社
SDGsについて
SDGsとは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)のことで、2015年9月の国連サミットにおいて全会一致で採択された、2030年までに貧困・飢餓や男女不平等などの課題を解決し、持続可能な世界を実現するための国際目標です。
17の目標、169のターゲット、230の指標を設定しており、「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」の方針のもと、国だけでなく、企業や個人が取り組むことを目指しています。
(出典)国連広報センター