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ミルクアカデミー ミルクと牛のお話

乳牛のライフサイクル

日本の乳牛のほとんどは人間の手による人工授精で妊娠し、仔牛を産みます。仔牛は13〜16ヶ月成長すると、最初の種付け(受精)をして妊娠します。妊娠期間は約10ヶ月。つまり産まれてから2年位で自分も母牛となり、乳を出すようになるのです。

乳牛のライフサイクル

哺育期(ほいくき)

仔牛は産まれると母牛と離され、仔牛用の小屋で育てられます。 そして、生後1週間は母牛の初乳を飲んで免疫物質をもらい、細菌やウィルスから身を守ります。初乳というのは出産したばかりの母牛の乳で、その後の乳とは成分が異なり仔牛に免疫力を与える成分を含んだミルクです。

育成期(いくせいき)

仔牛は生後2ヶ月で離乳。生後13〜16ヶ月で最初の種付け(受精)をします。離乳から種付けまでの間の牛を育成牛と呼びます。いわば牛の青春時代。この期間だけ育成牛専用の牧場で放牧して育てることもあります。

泌乳期(ひにゅうき)

種付け(受精)後、妊娠、出産した牛はその後280日〜300日の間毎日搾乳します。50日〜110日頃が最もたくさんの乳を出し、その後徐々に減り始めます。出産後40〜60日たったら次の種付けをし、大体1年に1回分娩するようにします。

乾乳期(かんにゅうき)

搾乳を始めて280日〜300日たったら搾乳を止め、次の分娩に備えて60〜90日間休ませます。この期間を乾乳期と呼び、この期間の牛を乾乳牛といいます。1頭の牛は分娩、泌乳、乾乳のサイクルを3、4回繰り返し、大体5〜6年でその役目を終えることになります。

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