チーズで世界旅行:チーズの産地【チーズを知る・辞典】:チーズクラブ

チーズで世界旅行

チーズは国や産地によって、食べ方も作り方もさまざま。
各国のチーズ事情や産地によるチーズの違いについて学んでみましょう!

現在、チーズは世界の各地で作られていますが、その種類や食べ方は各国さまざま。
そこで、各国それぞれでよく食べられているチーズや有名なチーズのエピソードなどのチーズ事情を国別にまとめてみました。あなたがお好きなチーズはどの国のチーズ?

イギリス

「イギリスといえばチェダーチーズ」と言われるほどチェダーチーズが有名で、チーズの生産量の約60%を占めています。似たタイプのチーズではチェシャー、ダービー、ランカシャーなどがあります。その他、イギリスのチーズはハードタイプがほとんどですが、世界3大ブルーチーズのひとつ、スティルトンもイギリス産。25万トンのチーズを自国で生産していますが、そのうち17万トンを輸入しています。

アイルランド

独自のチーズは黒ビールに合うブラニィぐらいでしょうか。しかし、気候が牧畜に適しているため、実にさまざまなチーズが作られています。その量、約10万トン弱。そのうち80%を越すチーズを輸出しています。

ノルウェー

バイキング時代から食べられているガンメルオスト、カラメル色のチーズミゾスト、ゴーダとエメンタールの両方の味を持つヤールスベルグなどが代表的なチーズです。

デンマーク

オランダ・フランス・ドイツ・スイスなどからチーズ作りの技術を学びましたが、それぞれを自国独自のチーズとして発展させ、新しい名前をつけて現在に至っています。セミハードタイプのダンボー、サムソー、ハバティ、青カビタイプのダナ・ブルー、ミセラなどが有名です。

オランダ

セミハードタイプのゴーダとエダムが生産量の90%を占めています。その他、オランダ独自のチーズとしてはソフトチーズのアムステルダム、ハードチーズのライデンがあげられます。

ベルギー

現在、主にドイツで作られているリンバーガーというチーズは、元々はベルギーのチーズです。その他、「鼻もちならないチーズ」というあだ名をもっているルムドウというチーズも有名です。これらに加えてゴーダ、エダム、エメンタール、チェダー、カマンベールなどのチーズを作っていますが、約9万トンのチーズを輸入しています。

ドイツ

古くから酪農が盛んだったためチーズの生産量は多いのですが、自国独自のチーズはあまりありません。しかし、ベルギーのリンバーガーやロマンドール、フランスのミュンスターといった外国のチーズをドイツ風にアレンジしているものが多いのが特徴です。生産量が多いチーズはフレッシュチーズで、中でも代表的なチーズはクワルクです。

フランス

「1つの村に1つのチーズ」という言葉があるほどチーズの種類が豊富で、その数は300種とも400種とも言われています。中でも、2000年の歴史を持つロックフォールや初心者にも食べやすい白カビタイプのカマンベールなどが有名です。種類が多いだけにチーズの生産量も多く、150万トンとアメリカに次いで第2位、国民一人当たりのチーズ消費量は世界第1位です。近年は、AOC(原産地統制呼称)チーズを制定し、伝統的な手法で作られているチーズを保護しています。

スイス

スイスを代表するチーズと言えば、エメンタールとグリュイエール。この2種類で、何とスイスチーズの80%を占めています。古くから山岳酪農が盛んだったらしく、エメンタールの原型であるスブリンツは既に1世紀には作られていたと言われています。

オーストリア

切り口に青カビが広がり、きれいな大理石模様が楽しめるエーデルピルツが有名です。スイスからチーズ作りの技術を学んでいるため、エメンタールの生産量が約50%を占めています。

イタリア

イタリアを代表するチーズであり、世界3大ブルーチーズのひとつ、ゴルゴンゾーラは既に1世紀には作られていたと言われています。たくさん作られているのはハードタイプのチーズで、パルミジャーノ・レッジャーノやペコリーノ・ロマーノなどが有名です。リコッタやマスカルポーネ、モッツァレラのようなフレッシュチーズの生産も盛んです。

スペイン

牛よりも羊や山羊の方が多いため、羊・山羊の乳で作られるチーズが有名です。ドン・キホーテの故郷ラ・マンチャ平原の名前に由来して名付けられたマンチェゴやベドロチェスチーズの原料はどちらも羊のミルクです。

キプロス

焼いて食べるハルミーチーズが有名です。その他、ギリシャの帽子に似ているためヘッドチーズと呼ばれているケファロティリィやギリシャの塩漬けチーズであるフェタと近い関係にあるカスカバリなどがあります。

アメリカ

アメリカ独自のチーズとしてはウィスコンシン州ゴルビー地区で作られるゴルビーチーズ、カリフォルニアで作られたモントレージャックがあげられます。これらのチーズはアメリカンチェダーと呼ばれています。

カナダ

チェダーチーズが多く作られていますが、近年はカッテージやプロセスチーズの消費量も増えています。独自のチーズはケベック州オーカの修道院で作られたオーカがあります。

モンゴル

中世の騎馬軍団の保存食として使用されたホロートや、比較的乳脂肪分が多く原始的なクリームチーズに近いウルムなどがあります。他にも30種類近いチーズに似た乳製品があるようです。

日本

20年ほど前までは主にプロセスチーズが食べられていましたが、現在では約50%近くがナチュラルチーズになっています。日本のチーズの輸入量は世界第6位ですが、近年は各地でナチュラルチーズの生産が行われています。

オーストラリア

ハード・セミハードタイプのチーズが全体の80%を占めます。オーストラリアンチェダーが中心ですが、チェダーとエダムの中間的なチーダム、青カビのマックゾラなどのチーズもあります。オーストラリアで生産されるチーズの約40%が輸出用です。

ニュージーランド

生産されるチーズの80%近くが輸出されます。ニュージーランドチェダーはコクのあるチーズとしてヨーロッパでも高く評価されています。その他薄く平べったい円盤形のブルーチーズやカッテージ、クワルクなどのフレッシュチーズも作られています。