トップメッセージ
わが国経済は、当連結会計期間において、緩やかに回復しています。先行きについては、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果による回復が期待されるものの、物価高の継続が消費者マインドに及ぼす影響や、米国の通商政策の影響による景気の下振れリスクにも留意が必要です。また、金融資本市場の変動等の影響に引き続き注意する必要があります。
このような状況において、当社グループは新たな経営計画として「Next Design 2030」を策定いたしました。「Next Design 2030」では「雪印メグミルクアセットの大変革」をテーマに掲げ、事業戦略の4つの柱として「成長の果実の育成と収穫」「乳の産業価値を高める構造の変革」「リジェネラティブな酪農の実現」「社会とのつながりの進化」を掲げ、取組みを進めています。
そのスタートの年となる2025年度は経営方針を「Brand-NEW」とし、真新しいCIの浸透活動を通じたブランド力の強化(Brand-NEW“BRAND”)と、事業ポートフォリオ改革に向けた新しい経営基盤への変革(Brand-NEW“BASIS”)の二つの重点取り組みに基づく各種施策を推進しました。
以上の結果、当中間連結会計期間の連結経営成績につきましては次のとおりです。
売上高は、309,229百万円(前年同期比0.8%減)となりました。営業利益は、ブランド浸透諸施策や100周年記念イベント実施による経費の増加、前年度に発生した他社のシステムトラブルによる一時的な物量増加の反動、当社が先行して価格改定を行ったカテゴリーにおける想定以上の物量減少などが影響し、9,172百万円(前年同期比22.4%減)となりました。なお、計画対比では、7-8月に実施した本年2回目の価格改定による効果も拡大し、概ね見込通りとなりました。経常利益は10,592百万円(前年同期比16.9%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は、主に政策保有株式の売却益の計上などにより11,285百万円(前年同期比23.5%増)となりました。
今年、創業100周年を迎えた当社グループは、次の100年を見据えたマイルストーンとして「未来ビジョン2050」を掲げ、持続的な成長と更なる飛躍に向けて新たなスタートを切りました。
私たちは、わが国の酪農乳業を持続可能な産業へ発展させ、そして社会課題である「食の持続性」を実現していく取組みを、引き続き間断なく進めていく所存です。ステークホルダーの皆様には、当社グループの取組みに、今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
代表取締役社長
佐藤雅俊
2025年11月14日