マンステル - チーズの名称【チーズ辞典】:チーズクラブ

マンステル

チーズの名称では、いろいろなチーズの原産国や特徴、食べ方などを紹介しています。

マンステル

その他の表記・呼ばれ方
  •  マンステール
  •  マンステールチーズ

英語・仏語表記:Munster

種類:ウォッシュタイプ

乳種:牛乳


マンステルとは

マンステルは、フランス東部、ドイツの国境のアルザス地方の山中にある谷・マンステルが原産のチーズです。この谷に修道院を建てた修道士たちが、放牧を行いチーズを作るようになったのが始まりです。
中世には、このチーズの製法がヴォージュ山地を越えて西側のロレール地方にも伝わり、今では山の東側と西側で同じチーズが作られています。
熟成した表皮はオレンジ色になり、中身はねっとりとクリーミーです。ウォッシュタイプのチーズらしく強烈な匂いが楽しめます。この個性的な強い匂いに対して味はマイルドで、なめらかさはまるでフォアグラが溶けたようです。
1969年にAOP(EU統一の原産地呼称保護)を取得しました。

※AOPは、2009年よりAOC(原産地統制名称制度)から移行しています。


マンステルの製法

温めたミルクにレンネット(凝乳酵素)を加えて、カゼイン(主な乳たんぱく質)が凝固したもの(凝乳)からホエイ(乳清)を除去したものをカードといいます。
そのカードを型詰めし、自然に水分が抜けるのを待ってから加塩します。温度を管理した場所で数日置くと、チーズの表面に赤い色が表れます。その後、塩水で何度か洗いながら熟成させます。


マンステルの産地

フランス アルザス・ロレーヌ地方

チーズの産地 アルザス・ロレーヌ地方


マンステルの食べ方

夏は熟成が軽めのもの、逆に秋〜冬は完熟したものはおいしいと言われています。
また、産地では、サラダなど料理に使われることが多いです。
独特の香りのため、キャラウェイシードを振って食べるとより楽しめます。

<簡単レシピ>
・あつあつポテトとともに

保存方法
チーズタイプ別保存方法
チーズの切り方のコツ
チーズのタイプ別おすすめワイン
秋が旬のチーズ

<おすすめワイン>

チーズのタイプ 相性のよいワインのタイプ
高脂肪
マイルド
・軽め~中程度のフルーティーな赤ワイン
伝統品 ・コクのある赤ワイン

チーズコラム

修道士はチーズを洗う

マンステル

フランスとドイツが国境を接する、アルザス地方の山中にマンステルの谷はある。このチーズは7世紀の頃に、谷に住みついた修道士たちによって作られたのが始まりだ。そもそもマンステルとは、修道院を意味するモスナールという言葉から派生したらしい。由来を聞くとどことなく謹厳で淡泊な味を想像したが、皮は淡いオレンジ、独特の匂いとまろやかで深いコクがあり、なかなかどうしてチーズ好きをかりたてる魅惑的な味なのである。このチーズはいわゆるウォッシュタイプのチーズで、熟成をさせながらチーズの表面を塩水でこするようにして何度も洗う。それがチーズを雑菌から守り、表面のねばねばをとったり、独特の風味づけに役立つのである。このチーズは熱々に茹でた皮つきのジャガイモと一緒に食べるのが地元風だとか。それも試してみたいが、今回はクミンシードと蜂蜜をかけデザート風にしてみた。冷やした白ワインとことのほか相性がいい。

Photo:K.Nakazato Text:S.Ishi