ブリ・ド・モー - チーズの名称【チーズ辞典】:チーズクラブ

ブリ・ド・モー

チーズの名称では、いろいろなチーズの原産国や特徴、食べ方などを紹介しています。

ブリ・ド・モー

その他の表記・呼ばれ方
  •  ブリー
  •  ブリーチーズ
  •  ブリ
  •  ブリー・ドゥ・モー
  •  ブリ・ド・モウ

英語・仏語表記:

種類:白カビタイプ

乳種:牛乳


ブリ・ド・モーとは

ブリ・ド・モーは、フランスを代表する有名な白カビチーズで、「チーズでできたお菓子」と称されているチーズです。
日本では白カビのチーズと言えばカマンベールチーズが有名ですが、ブリーチーズはカマンベールチーズよりもさらに古い歴史を持ちます。
ブリーチーズの製法がカマンベール村に伝わって生まれたのがカマンベールチーズだと言われているほどです。
産地のモー村の名前を冠したこの「ブリ・ド・モー」は、1814年~1815年のウィーン会議で行われたチーズコンテストで1位をとったというエピソードがあります。
熟成すると中身がとろりととけて、気品のある味わいが楽しめます。
1979年にAOP(EU統一の原産地呼称保護)を取得しました。

※AOPは、2009年よりAOC(原産地統制名称制度)から移行しています。


ブリ・ド・モーの製法

温めたミルクに乳酸菌を加えた後にレンネット(凝乳酵素)を加えて、カゼイン(主な乳たんぱく質)が凝固したもの(凝乳)から(ホエイ乳清)を除去したものをカードといいます。このカードを専用のおたま(ルーシュ)ですくい型に入れ、水きりし、型から出し、塩漬けにします。乳酸菌は、ミルクに地場の乳酸菌が含まれるので伝統的な作り方の場合は添加しませんが、安定的な製造(工場など)には乳酸菌も添加します。
白カビは、スプレーで吹きかける方法と、ミルクの段階で入れる方法があります。
その後、温度・湿度が調整された熟成庫で、白カビを表面に繁殖させ熟成させます。


ブリ・ド・モーの産地

フランス イル・ド・フランス地方

チーズの産地 イル・ド・フランス地方


ブリ・ド・モーの食べ方

ブリーチーズは日増しに熟成が進むので、好みに合わせて適度な熟成の状態のときに食べましょう。だいたい製造から3~4週間目が食べ頃です。熟成が進んだものは、切り口にツヤがあり豊かな風味が楽しめます。

保存方法
チーズタイプ別保存方法
チーズの切り方のコツ
チーズのタイプ別おすすめワイン
季節の食材やイベントを楽しむ「チーズカレンダー」

<おすすめワイン>

相性のよいワインのタイプ
・やや渋みのある赤ワイン
・コクのある赤ワイン
・コクのある白ワイン

チーズコラム

最高と言われたチーズ

ブリ・ド・モー

日本では白カビのチーズといえばカマンベールだが、ブリーもフランスを代表する名高い白カビチーズだ。歴史的にはブリーの方がずっと古く、味はまろやか、かつエレガント。同じブリーでも種類がいろいろあり、パリに程近いモー村のブリーが第一級とされている。直径は30数cm、厚さ4cm程の円盤形。程良く熟成させたブリーをカットすると、淡く黄みがかった断面から熟した果実のようにチーズがとろけ出てきて、心騒がせる。17世紀の詩人はこのチーズを「酒神バッカスのためのマーマレード」とたたえた。いまも「チーズでできたお菓子」の異名を持つ人気者だ。さてブリーにはもうひとつ勲章がある。フランスの外交官で名だたる美食家タレーランは、1814年ヨーロッパ中の代表が集まったウイーン会議の折りにチーズの品評会を提案し、実に52種類の中から満場一致でブリーが最高のチーズとされたのである。まさにチーズ冥利?につきる。今回はクレープに巻いて味わってみた。

Photo:K.Nakazato Text:S.Ishi