ミモレット - チーズの名称【チーズ辞典】:チーズクラブ

ミモレット

チーズの名称では、いろいろなチーズの原産国や特徴、食べ方などを紹介しています。

ミモレット

その他の表記・呼ばれ方
  •  ミモレットチーズ

英語・仏語表記:Mimolette

種類:ハードタイプ

乳種:牛乳


ミモレットとは

ミモレットは、フランスでオランダのエダムのまねをして作り始めたチーズといわれています。
断面が明るいオレンジ色をした丸いチーズとしてよく知られています。このオレンジ色は植物色素(アナトー)の色で、チーズに色付けしてあるのでこのようになっています。外皮はくすんだ茶色で、ボツボツと穴があいているのが特徴です。店頭では半月型に切り分けて売られていることが多いようです。
熟成が進む前はやわらかさもありますが、熟成が進むと水分も減り、熟成具合によっては外皮にナイフが入らないくらい硬くなります。中身もハードタイプのチーズらしいかみごたえのある歯ざわりが楽しめます。
濃厚な味わいで、熟成が進んだものは“からすみ”のようだとも例えられます。うまみを味わうのもミモレットの楽しみです。


ミモレットの製法

ミルクを温めて乳酸菌、色素、レンネット(凝乳酵素)を加えると、カゼイン(主な乳たんぱく質)が凝固します。その凝固したもの(凝乳)からホエイ(乳清)を除去したものを、カードといいます。そのカードをさらに粉砕・攪拌・加熱して、水分を取り除き球状の型に詰めます。その後、型から取り出したチーズに、シロンと呼ばれるダニの一種を付着させ熟成させます。そのため、ダニの生息に適した温度管理が必要になります。
皮のゴツゴツした感じはシロンが繁殖したもので、カビを食べて脂肪分を守り、水分をコントロールしてます。シロンは食べても人体に影響はありません。
熟成期間は若いもので3ヵ月程度から1年半~2年程度まであります。

チーズの熟成について


ミモレットの産地

フランス北部 フランドル地方

フランスのチーズの産地


ミモレットの食べ方

薄くスライスしたり、細かく砕いて口の中で溶かしながら食べます。ビールや日本酒にも非常によく合います。
熟成期間が長いチーズは、熟成がじっくり進むので、食べ頃が長く続きます。上手に保存できたものは、保存中にも風味がアップします。保存中にあまりに硬くなってしまったら、すりおろして料理に使うと良いでしょう。

保存方法
チーズタイプ別保存方法
チーズのタイプ別おすすめワイン
ビールのおつまみになるチーズ
冷酒でじっくり
チーズプラトー
夏が旬のチーズ

<おすすめワイン>

チーズのタイプ 相性のよいワインのタイプ
硬質 ・辛口の白ワイン
超硬質 ・コクのある赤ワイン

チーズコラム

春いろのチーズをのせて

ミモレット

新しい季節の訪れで思い浮かべるチーズが、このミモレット。明るいオレンジ色が春の気分にぴったりな気がするのです。若葉色のチコリの上に半熟卵と一緒にたっぷりと乗せ、仕上げには粒マスタードのドレッシングを。春の花畑のようなオードブルをつまみに会話も知らずと弾んでくる。「ミモレット」には仏語で、軟らかいという意味あいがあるのだが、撮影用にもとめた2年熟成ものともなると、がちがちの南瓜のように外皮が固く、包丁では歯がたたない。中は鮮やかなオレンジ色。色合いだけでなくその風味をカラスミやウニにたとえる人もいるが、よく熟成させたものは噛めば噛むほど味深く、ワインやウイスキーはもとより、日本酒にもよくあう。左党にはことのほかうれしいチーズなのである。

Photo:K.Nakazato Text:S.Ishi