今月の
エッセイ

12・1

2023・2024

料理は限りなく楽しい
ずっと憧れていた白い洋食器。
器への興味を深めてくれた私の原点です。

私の母が作る料理は和食だったので、実家には和食器しかありませんでした。
コーヒーや紅茶も子どものころ家で飲んだことがなくて、いつも日本茶。だから洋食屋さんで見るような、すっきりと美しい白い磁器の洋食器やカップは、ずっと私の憧れでした。
はじめて自分で白い器を買ったときは、とてもうれしかったのを覚えています。そこから器への興味が広がっていき、シンプルな形はもちろん、花や葉っぱ、魚をモチーフにしたもの、ちょっと変わったオーバル型、四角い形のものなど、どんどん増えていきました。
白い器は私が器を好きになった原点でもあるのです。
写真のお皿は、メインディッシュを盛りつける大きなお皿や、スープ皿、オーバル型、小さなサイズなど、撮影に登場したり、仲良しが来たときに料理の取り皿にするなど、日常的に使っているものばかり。私がデザインしたお皿もあります。白い器なら、どこに置いてもきれいで清潔感があるのも好きな理由です。
どんな料理にも合う白い器は、これからも私の料理には欠かせないものです。