牛乳パックはリサイクルに出すことによって資源としての価値が生まれ、トイレットペーパーなどにリサイクルされることを知ることで、木材や森林を取り巻く生態系や環境の保全について理解するきっかけになります。捨てればゴミ、生かせば資源。一人ひとりが意識を持って、もっともっとリサイクル率を高めていきたいものです。
枝や端材から作られる牛乳パック
牛乳の紙パックは、主に北米や北欧の針葉樹を原料にして作られています。これらの地域は森林管理が行き届き、森林面積は増加傾向にあります。紙の原料になるのは幹の上部の枝や、製材過程で除かれる外周部分や端切れ、おがくずなど。用材に適さない残材を無駄なく使ってできているのです。


洗って、開いて、乾かしてリサイクル
牛乳パックに「洗って開いてリサイクル」の表示があるのは知っていますか? 牛乳パックを分別回収に出すときには、「洗って、開いて、乾かして」が基本です。コンパクトにまとめることで、かさも減り、効率よい運搬が可能になります。また、牛乳パックは、紙をポリエチレンで挟みこむことで防水性を高めています。この容器構造のため、他の古紙と分別回収する必要があるのです。


牛乳パック(1000ml)6枚で、トイレットペーパー1個に
牛乳パックは、トイレットペーパーやティッシュペーパー、キッチンペーパーなどに生まれ変わっています。たとえば、1000mlの牛乳パック6枚がトイレットペーパー1個に変身します。その量はトイレットペーパーで換算すると実に年間2億個分を超えるそうです。ぜひ、牛乳パック回収にご協力いただくのとあわせて、「牛乳パック再生紙」と表示された商品の積極的なご利用もお願いします。
回収率50%以上を目指して
紙パックのリサイクル率はここ数年、横ばいが続いています。2020年度現在、印刷不良などの産業損紙や古紙を含む紙パック全体の回収率は38.8%、家庭などからの使用済み紙パック回収率は、29.7%です。家庭などからの回収率を高めていくことが課題です。
「全国牛乳容器環境協議会」では、この回収率を2025年度には50%以上になるよう、推進しています。

牛乳パックの回収ルート
家庭などからの使用済み紙パックの回収ルートはさまざまですが、回収量の約5割はスーパーマーケット、生協などの店頭回収によるものです。
市区町村は地域によって差がありますが、直接回収の他に、集団回収団体への支援、店頭回収情報の広報などで、間接的にも回収を支えています。学校給食用の学乳パックも、まとまった量があり、また環境教育という面からもとても重要です。回収ルートが多様で身近であればあるほど、回収量は増えていきます。

牛乳パックの上手な開け方
手や口の中は細菌が多く存在します。汚れた手でパックを開けたり、指を入れてパックを開けるのはやめましょう。 またパックに直接口をつけて飲むことも、おやめください。
牛乳パックの上手な開け方
クリームなど、十字型の開け方
接着が強くうまく開かない場合や生クリームなど200mlのパックは、十字型の開け方で試してください。 なお、この開け方は口が大きく開いてしまうので、そのまま全部使いきることをおすすめします。