チーズと健康

「チーズはからだに良い」という言葉を耳にしたことが多いと思いますが、ただ漠然と「良い」と言われても、なにがどう良いのかわかりませんよね?
ここではチーズの栄養に注目して、チーズに含まれる成分や健康に良い理由をご紹介します!

チーズの成分

チーズは、「人間の体に必要な栄養素の多くが、バランスよく含まれている食べ物」です。
栄養素で欠けているものは、ビタミンCと食物繊維。
野菜と果物と一緒にチーズを食べれば栄養バランスアップ!

たんぱく質 <Protein> チーズの22~28%を占める主成分で、「白い肉」と呼ばれます。
たんぱく質は筋肉や細胞、血液などをつくるとても重要な栄養素です。
脂肪 <Fat> たんぱく質と並んだ主成分のひとつで、チーズの25~30%を占めています。
ミネラル <Mineral> カルシウム、リン、鉄、ナトリウム、カリウムなど、人が生きていく上で欠かせない成分をバランスよく含んでいます。
ビタミン <Vitaminn> ビタミンC以外のビタミンを含んでいます。ビタミンは、体内で栄養・代謝などの生理機能をコントロールする重要な役割を持っていますが、体内で作ることができない貴重な成分です。

6Pチーズの場合(6Pチーズ 100g中の栄養成分)

エネルギー 321kcal
水分 47.0g
たんぱく質 20.6g
脂質 26.0g
 飽和脂肪酸 15.6g
炭水化物(糖質) 0.1~3.5g
食塩相当量 3.0g
カルシウム 580mg
リン 970mg
0.2mg
ナトリウム 1200mg
カリウム 65mg
マグネシウム 21mg
βカロテン当量 160μg
レチノール活性当量 240μg
ビタミンE 1.0mg
ビタミンB1 0.03mg
ビタミンB2 0.32mg
ナイアシン当量 4.5mg

《雪印メグミルク(株)調べ》

チーズには牛乳の栄養が凝縮

チーズ20gを作るには、牛乳約200gが必要です。

牛乳200gからできるゴーダの栄養成分

チーズとカルシウム

これほど食べ物が豊かになった今も、不足しているのがカルシウムです。ご存知のように、カルシウムは骨の成長にかかせない栄養素ですから、育ち盛りの子供にとって大切なのはもちろんのこと、不足すると骨そしょう症のリスクが高まる更年期以降も摂取を心がける必要があります。この大切なカルシウムを手軽においしく摂れるのがチーズなのです。

カルシウムの働き
カルシウムは体内で最も量の多いミネラルで、99%は骨や歯に存在し、残りのカルシウムは血液凝固や心臓の機能、筋肉の収縮などに関与し、体内で重要な役割を担っています。
骨そしょう症
カルシウム不足から骨の密度が低下し、骨がスカスカになり、折れやすくなる病気(特に女性に多い)。

日本人女性のカルシウム摂取状況

日本人女性のカルシウム摂取状況
出典:厚生労働省 「令和元年 国民健康・栄養調査」

日本人女性のカルシウム摂取推奨量

日本人女性のカルシウム摂取推奨量
出典:厚生労働省 「日本人の食事摂取基準(2020年版)」

一食当たりのカルシウム量比較

一食当たりのカルシウム量比較
出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)から算出
雪印メグミルク商品:当社調べ

カルシウムの吸収率

カルシウムの吸収率
日本栄養・食糧学会誌Vol.51(1998年)より

豆知識

カルシウムは「食べる」だけでは身体への吸収率があまりよくありません。
カルシウムの吸収をよくするポイントをお教えします!

  • カルシウムの腸からの吸収をよくするビタミンD(いわし・かつお・レバー・しいたけなどに多くに含まれる)を一緒に摂取します。
  • 日光の紫外線を受けると、皮膚の下でビタミンDが合成され吸収率がよくなります。
  • 牛乳を飲むとMBP(ミルク・ベーシック・プロテイン)のはたらきで骨への沈着率がよくなります。
  • 運動すると、骨への沈着率がよくなります。

チーズの「気になる」を解決!

牛乳を飲むとお腹の具合が悪くなる方でも大丈夫!

「牛乳を飲むとおなかの具合が悪くなる」という方がいらっしゃいますが、それは牛乳に含まれている乳糖が原因です。でも、チーズなら大丈夫!チーズの場合は、作られるときに乳糖が乳酸菌の栄養源になるため牛乳より少なくなります。

チーズは太りそうな気がするのですが
チーズ1切れのカロリーはさほど高くありません。
カロリーを気にするよりたんぱく源、カルシウム源としてもっと摂りたい食品です。
出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)から算出
雪印メグミルク商品:当社調べ
当社商品のエネルギー値は七訂計算方法を使用しています
チーズの塩分が気になるのですが
チーズの食塩相当量は2%前後で、塩辛いと言われるブルーチーズでは4%程度です。塩分を気にされる方には塩分の少ないクリームチーズ、カッテージチーズなどのフレッシュタイプのチーズや低塩タイプのプロセスチーズもあります。