チーズ・海外現地レポ
~イタリア編~

日本以外の国ではどんな風にチーズを楽しんでいるの?
海外在住の現地レポーターに、チーズにまつわるあれこれを聞いてみました!

今回は、イタリア・ローマ近郊のチーズ農家「Damigelli(ダミジェッリ)」を訪れました。こちらの農家では、放牧している牛から搾りたてのミルクをチーズに加工して、販売しています。レポーターが“リピート買い”しているという、イチ押しのチーズとは?

レポーター紹介

イタリア発チーズレポーターI・Kさん
幼少期からシンガポールやアメリカで育ち、現在は日伊ハーフの夫とローマ近郊で暮らしている。フレッシュチーズを求めて、毎週のようにチーズ農家に通うほどの愛好家。

ローマ郊外の山の中腹に、紀元前からの古い歴史を持つパレストリーナという町があり、私達一家はその隣り町に住んでいます。そんな歴史ある山の麓には大草原が広がり、丘陵地には家族経営の小さなチーズ農家がたくさんあります。その中でも、おすすめの「Damigelli(ダミジェッリ)」をご紹介します。

農場で取れた牛乳、酵母、凝乳酵素(レンネット)と塩だけで作られたチーズが自慢の、安心安全かつお手頃価格のチーズ農家「Damigelli」。農場に併設されたお店では、三代目オーナーの娘であるフェデリーカさんが、その日のおすすめやチーズの美味しい食べ方を説明してくれます。店内には、常時20種類以上のチーズがずらり。すべてのチーズが量り売りで、いろいろな種類のチーズを好きなだけ購入できるのが魅力です。

イタリアでは、ほぼどんなスーパーマーケットにもチーズ売り場があり、フレッシュチーズを簡単に手に入れることができます。こちらではチーズを大きく2種類にカテゴライズし、フレッシュチーズを「ラッティチーニー(Latticini)」、一般的なチーズを「フォルマッジョ(Formaggio)」と呼んでいます。日本でも知られているリコッタやモッツァレラ、ブッラータはラッティチーニー(Latticini)に属します。
今回は「Damigelli」のおすすめチーズをご紹介します。

チーズ農家「Damigelli」を経営するファミリー。左から2人目がフェデリーカさん

モッツァレラ×生クリーム♪子供にも食べやすい
「ストラッチャテッラ」

ストラッチャテッラは、ラッティチーニーに分類されるチーズで、イタリア語で「引き裂く」「ちぎる」という意味です。食べやすさから子供に大人気のチーズです。100g約1ユーロ。文字通り小さくちぎられたモッツァレラと生クリームがトロトロに混ざっていて、スプーンですくってパンやクラッカーに塗っていただきます。忙しい日の朝食は、ストラッチャテッラとクラッカーで済ませることが多いです。

できたてのモッツァレラチーズ

袋を開けるとストラッチャテッラが溢れ出す!
「ブッラータ」

大きなモッツァレラで作られた袋の中に、ストラッチャテッラをたっぷり詰めたのが、最近日本でも人気のチーズ「ブッラータ」です。1個100g約3ユーロ。ケーキを切るような感じでブッラータチーズを開けると、中から中身が溢れ出てきます。最初はどうやって食べたらいいか迷うかもしれませんが、モッツァレラと同様に、新鮮なトマトやバジルを添えて、エキストラバージンオリーブオイルをかけていただくのが最高に美味しいです。

ゲストを招いた日のアンティパストに
「ハーブやナッツが入ったフォルマッジョ」

友人を自宅に招待する日は、イタリアンパセリ&ペペロンチーノや、クルミが入った「Damigelli」のフォルマッジョを、アンティパストとして用意します。直径約15cmの大きな塊を丸ごと買っても、わずか7ユーロ前後というお手頃感も嬉しいポイント。香り高いフレッシュハーブや、ナッツのカリッとした食感が良いアクセントとなり、フォルマッジョの美味しさを一段と引き立ててくれます。美味しいフォルマッジョと共に、近所のワイナリーの赤ワインでゲストをもてなすのが私たちの喜びです。

イタリアンパセリ&ペペロンチーノ入りフォルマッジョ。1個(約700g)約7ユーロ

チーズ農家「Damigelli(ダミジェッリ)」
住所:VIA BINI, 1 PALESTRINA 00036 RM Italy

~ライター後記~

牛を育て、搾ったミルクをチーズにしていただく・・・大昔から営まれてきた生活が、大都市ローマから車でわずか1時間という町で今なお続いていることに、驚きと感動を覚えました。「スローフード」という概念がイタリアから生まれたのも、こうした豊かな食文化が残っているお国柄ならではなのでしょう。

Text:Akiko.T

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