2026年09月30日

  • 研究開発・調査

母乳に含まれる特定の糖鎖が乳児の感染症・アレルギーと関連する可能性を確認

~ヒトミルクオリゴ糖と糖タンパク質糖鎖を対象に、日本人母子で探索的に解析~

雪印メグミルク株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:佐藤 雅俊)は、雪印ビーンスターク株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:松永 政也)と共同で実施している第3回全国母乳調査※1において、出産後1~2か月の母乳に含まれる特定の糖鎖※2が、乳児の1歳までの気管支炎罹患歴および食物アレルギー発症歴と関連する可能性が示されました。

本研究は、日本人を対象に糖タンパク質糖鎖を含む母乳中の糖鎖と乳児の感染症・アレルギーとの関連を探索的に解析した初めての報告※3です。

本研究成果は、栄養学研究に関する国際学術雑誌「European Journal of Nutrition」に掲載されました。本研究は母乳成分と乳児の健康との関連について理解を深める知見であり、今後の母子向け栄養研究の発展に貢献することが期待されます



【本研究のポイント】

・母乳に含まれる特定の糖鎖が、乳児の気管支炎や食物アレルギーと関連する可能性が示され、特にシアル酸※4を含む一部の糖鎖は気管支炎の罹患との関連が示された

・母乳中の糖鎖について、ヒトミルクオリゴ糖(以下、HMO)※5だけでなく、糖タンパク質糖鎖も対象に、日本人母子における母乳中の糖鎖と乳児の感染症およびアレルギーとの関連を解析した

・本研究は、母乳中の糖鎖と乳児の健康との関連について新たな知見を提供するものであり、今後の研究の発展につながることが期待される




      図1(A)乳児の1年間の気管支炎罹患歴と関連するシアル酸を含有した糖鎖
        (B)乳児の1年間の食物アレルギー発症歴と関連する糖鎖
   ・図中の丸や四角などの記号は、糖鎖を構成する糖(マンノースやガラクトースなど)を示す。
   ・LNFPⅡ、3-FL、6’-SLはHMOの一種、N51、N57はN結合型糖鎖の一種、O24はO結合型糖鎖の一種。
   ・オッズ比(OR)は、ある出来事の起こりやすさを統計的に比較する指標である。
    オッズ比が1より大きい場合は発症のオッズが高いこと、1より小さい場合は発症のオッズが低いことを示す。
    なお、オッズ比は因果関係を示すものではない。



本件に関する報道機関からのお問い合わせ先

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