ロワール - フランスのチーズの産地【チーズの産地】:チーズクラブ

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ロワール

オーヴェルニュ地方のさらに北、ロワール川流域に広がるロワール地方をご紹介いたします。

美しい風景あふれる「フランスの庭」 ロワール地方

フランスを南北に分けるロワール川は、中央高地の東よりの標高約1400メートルの山地を源流とし、中央高地を遠巻きに北西に流れオルレアンから南西に流れを変え、さらに西に向かい大西洋に注ぎこみます。長さ1020kmに及ぶフランスで一番長い川です。

長い流域には美しい自然が残されており、本流や支流には自然の渓谷を生かして多くの城が建築されました。要塞としてはシノン、優美な建築の城としてはシャンボールやアンジェなどが有名です。

暑からず寒からずの気候とパリから比較的近いことから独自の文化が形成された地域でもあります。平穏な時には自然の中で狩猟や釣りをし、それらの収穫物を料理する食文化があります。また、ロワール川北では小麦の栽培が盛んで、牧草地の多い地域です。逆に南側は主にブドウの栽培や牧草地に利用されています。

素焼きのランプ? クロタン・ド・シャヴィニョル 原産地:シャビニヨル(Chavignol)

クロタン・ド・シャヴィニョルは、なめらかで白いこのチーズは、陶器製のチーズの型が素焼きのランプ(Crot)に似ていることから、その名がついたと言われています。

大きさは直径4cm~5cm、高さ3cm~4cm、重さ60g~100g程度と小型です。10日間の熟成が義務づけられていますが、熟成期間によって味や風味の違いを楽しめるチーズです。フレッシュなチーズをオーブンで焼いてサラダにして食べる「クロタンサラダ」は山羊独特の風味が苦手な方にもおすすめです。

AOCに認定されたのは1976年、年間約1700トンほどの生産量で、30軒ほどの農家と4つの生産組合で作られています。

芯の通ったチーズ サント・モール・ド・トゥレーヌ

サント・モール・ド・トゥレーヌは、カール大帝の時代(8~9世紀)、サン・マルタン修道院での祝宴には必ずこのチーズが出されたと言われる古いチーズです。型から外したチーズがこわれないように、中心に麦わら棒が通っているのが特長です。長さ15cm、径3~5cm、重さ250gで、熟成期間は最低10日間。若いチーズは軽い酸味とミルクの香りがよくしますが、1カ月もしますときめ細かい組織と酸味、塩味、コクやバランスよくしたチーズになります。

AOCに承認されたのは1990年のこと。この町では、毎年6月の最初の土曜日はチーズの見本市が開催されます。

古くからあるシェーブルチーズ セル・シュール・シェール 原産地:セル(Selles)

セル・シュール・シェールは、文献には「古くからあるチーズ」としか記載がなく、由来も明確でないチーズです。

直径9cm、高さ3cm、重さ150gと小型のチーズで、表面は木炭粉をまぶし、自然の白カビに覆われています。軽い酸味とかすかな甘味、それと塩味と歯ざわりがなんともいえない風味を醸し出すチーズです。

1975年にはAOCに承認されており、400トンほどを約20軒の農家と3つの組合で生産しています。

ピラミッドの頭がとれた? ヴァランセ 原産地:ヴァランセ(Valencay)

ヴァランセは、エジプト遠征に失敗したナポレオンが腹を立て、ピラミッド型であったチーズの頭を切り落としてしまい、この形になったと伝えられています。

表面は木炭粉で覆われており、表皮の黒と中身の白のコントラストは印象的です。さわやかな酸味とクリーミーさがあり、熟成とともにコクと香りが増してきます。

1998年にAOCに承認されました。

「山羊」の名を冠するチーズ シャビシュー・デュ・ポワトワ 原産地:ポワチエ(Poitiers)

シャビシュー(Chabichou)はアラブ語のシャビ(Chabi)からきた言葉で、シェーブル(山羊)の意味です。高さ6cm、重さ150g、径6cmのボンド(樽)型のチーズで、表面はカビで覆われています。山羊臭さとコクが味わいの特長です。

AOCに認定されたのは1990年のことで、4つの生産組合で約300トンが生産されています。

ニックネームはエッフェル塔! プリニー・サン・ピエール 原産地:ブラン(Blanc)

プリニー・サン・ピエールは、その形からエッフェル塔やピラミッドのニックネームを持つチーズです。底辺は6.5cm、上部は2.5cm角、高さ9cm、重さ250gで、クリーミーな食べやすさが特長です。熟成とともに塩味、甘味と穏やかな酸味がひろがります。農家製には緑色、組合製には赤色のラベルが付けられます。

1972年にAOCに承認されています。

※原産地名は生産の中心となっている町村名ですのでご了承下さい。

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