アルザス・ロレーヌ - フランスのチーズの産地【チーズの産地】:チーズクラブ

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アルザス・ロレーヌ

今回はシャンパーニュ地方のさらに東側、ドイツとの国境に近いアルザス・ロレーヌ地方のAOCチーズについてご紹介します。また、「AOC」チーズってどんな意味なのでしょう? AOCの制度について少し学んでみましょう!

ドイツの雰囲気も楽しめる!

シャンパーニュ地方から東へ向かうと、ロレーヌ台地の穀倉地帯になります。北へ向かえばベルギー、ルクセンブルグ、ドイツとの国境、東側はヴォージュ山地です。 ロレーヌ地方は鉱石が算出することから隣のドイツと争った歴史もあり、ドイツ語風の読み方や風習が数多く残る地域です。
ヴォージュ山地を越えた東側はアルザス地方になります。ドイツと国境を接しているため、ドイツの領土としての歴史もあります。流れの激しいライン川やヴォージュ山地を控え、数々の作物を栽培しており、特にワインを中心とした産業が盛んです。ドイツとの交流が他にはない食文化を生み出しています。ドイツ系のリースニングなどのブドウを栽培し、独特の風味のあるワインを作り出しています。

山の東側と西側に同じチーズ?!マンステル

アルザス地方を代表するチーズにマンステル(munster)があります。668年にできたヴォージュ山脈の東側にあるマンステル谷の修道院(Monastere)で作り出されたため、「修道院(Monastere)のチーズ」がなまりマンステル(munster)の名前がついたといわれています。
このチーズ、中世にヴォージュ山脈の西側にあるジェラルメ(Gerardmer)の町に伝わり、全く同じ製法で作られるようになりました。ヴォージュの方言ではジェローム(Gerome)と呼ばれたそうです。 1969年にAOCの資格を取得した際には、このような背景から西側で作られるこのチーズはマンステル=ジェロメと、両者の名前が付いた形で認知されました。現在では約9200トンのチーズが5軒のフェルミエ(農家)と10軒の工場で生産されています。

熱々のポテトと一緒に

マンステルは直径15センチ、高さ4センチ、重さ450グラムの円盤型のものが多いですが、日本では120g程度のプチタイプ(小型)がほとんどです。
黄色からオレンジ色の艶のある表皮で覆われ、匂いは強烈。しかし口にすると柔らかく、フォアグラが溶けるようななめらかさを感じます。ほのかな甘みとミルクの成分の濃厚感が一体となって、強烈な匂いとともに口に広がります。
表面が赤みがかった黄金色に輝いてきたら食べ頃で、ねっとりして濃いミルクの甘みを一緒に味わえます。
地元ではサラダなど料理に使われることが多く、特に熱々のポテトとの相性は抜群です。

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