骨マガジン vol.15

年齢とともに骨粗しょう症リスクが高まる原因とは?

年齢とともに骨粗しょう症リスクが高まる原因とは?

骨はいくつになっても新陳代謝を繰り返している

骨はいくつになっても新陳代謝を繰り返している

人の骨密度は、20歳前後でピークを迎え、その後40歳代以降は緩やかに減少するといわれています。年齢と共に骨密度が減ることにより骨粗しょう症発症のリスクが高くなるため、対策が必要となります。
では、なぜ加齢と共に骨密度が減っていくのでしょうか?
骨は、常に新陳代謝を繰り返しており、古くもろくなった部分は壊し(骨吸収)、その部分が新しく修復されます(骨形成)。加齢とともにこの代謝バランスが崩れやすくなることや、以下の要因で骨密度が低下すると考えられています。

①女性ホルモンの分泌低下

女性ホルモンは骨吸収を抑制する働きがありますが、特に女性、中でも閉経後は女性ホルモンの急激な低下により必要以上に骨の吸収が進むといわれています。

②ビタミンDを作る機能の低下

腎臓は、カルシウムを体内に吸収させるのに必要な活性型ビタミンDをつくっています。
加齢に伴い腎臓の働きが悪くなると活性型ビタミンDをうまくつくることができず、カルシウムが吸収されにくくなり、骨が弱くなるなどの症状が出てきます。尚、ビタミンDは日光浴により皮膚で合成されます。

③カルシウムを吸収する機能の低下

カルシウムは食物として摂取された後に、細胞を通じて体内に吸収されます。この働きのほとんどが小腸で行なわれていますが、加齢に伴い小腸の機能が低下すると、体内に吸収されるカルシウム量が低下し、せっかく摂取したカルシウムもそのまま便と一緒に体外に排出されてしまいます。

④運動量の低下

骨の新陳代謝を促進するには適度な骨への刺激が必要ですが、運動量や歩行量も減少傾向にあります。

「いつまでも元気で歩き続けたい」こんな思いを実現するには、日ごろから骨に必要な栄養をしっかり摂り、運動と日光浴を心がけることが必要です。

「骨ちょっといい話」では、骨に良いレシピやエクササイズも公開しています。
是非ご覧ください。

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