今月の
エッセイ

12

2016

料理は限りなく楽しい
緑の枝や赤い実を飾れば
ほんの少しクリスマス気分です。

この季節、私はときどき庭に出て緑の葉が残る枝や赤い実を摘んできます。月桂樹、ローズマリー、ヒイラギ、レモンなどの枝とピラカンサやヒイラギの実です。クルンと丸めて小さなリースにしてキッチンにかけたり、テーブルのキャンドルのまわりを飾ったり。きれいに洗ったレモンの葉の上に前菜をのせて出すこともよくします。手みやげの焼き菓子をラッピングしたら、感謝のひと言を書いたカードにローズマリーの枝をちょっと添えると気持ちが伝わります。どれも気楽に楽しめることばかりで、ほんの少しクリスマス気分に浸れます。子どもたちが小さかったころは、クリスマスが近づくと大きなツリーにたくさんのオーナメントを家族みんなで飾りつけ、ドアや窓にはモールや雪模様を飾って、クリスマスが終わったあとの片づけもひと仕事でした。今はずっとシンプルな飾りつけですが、変わらないのはクリスマスに夫がターキーを焼いて、家族や友人と一緒にクリスマスを迎えることです。これは私の12月の楽しみです。