骨マガジン vol.34

運動しないと、筋肉だけでなく骨密度も低下する?

運動しないと、筋肉だけでなく骨密度も低下する?

骨と運動の関係とは?

骨粗しょう症予防3原則(食事・運動・日光浴)の1つに運動があるように、骨と運動、そして筋肉には密接な繋がりがあります。これは、骨や筋肉は使わないとどんどん衰えていってしまうためで、適度に刺激を与えることによって健康な状態を保つことができるからです。たとえば、宇宙飛行士が無重力空間で何ヶ月も過ごすと筋肉が衰えてしまう、と言うお話を皆さんもお聞きになったことがあると思いますが、実は骨密度もどんどん落ちてしまうのです。あまりにも急激に骨密度が低下し、骨から血液中にカルシウムが溶け出してしまい、そのカルシウムが固まり、尿路結石になってしまう宇宙飛行士も多いとか・・・。
そのため、宇宙飛行士は宇宙ステーション内で毎日1~2時間はトレーニングに励み、骨密度と筋肉量の低下を防いでいるそうです。なお、宇宙飛行士とは逆にスポーツ選手の骨密度は一般の方よりも高めで、特に重量挙げの選手のように、筋肉隆々で重いものを持ち上げるような競技選手は、スポーツ選手の中で最も骨密度が高いことで知られています。

骨と筋肉、両方強くすることが大切

筋肉をつけるためには、栄養素の中でもたんぱく質がとても重要です

また、筋肉は歩行能力やバランス能力などにも深く関わっているため、筋肉が衰えてしまうと転倒のリスクも高まります。いくら骨密度が高くても、強い衝撃が加わってしまうと骨折する可能性が高くなってしまいますから、骨だけではなくそれを支える筋肉も強くすることが重要です。筋肉をつけるためには、栄養素の中でもたんぱく質がとても重要です。牛乳・乳製品はたんぱく質を豊富に含み、カルシウム含有量も高いため、骨密度や筋肉量の低下を防ぐためには最適な食品といえます。適度な運動とともに、毎日の食生活の中に上手く取り入れながら、いつまでも健康に過ごしたいものですね。

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