食ナゼ

お茶の色々

春から青さを増し始めた緑が、鮮やかな緑色へと変わっていく、新緑の季節は気持ちが良いですね。

日本には、「夏も近づく八十八夜〜♪」の歌いだしで知られる『茶摘』という歌があります。
八十八夜とは、2月4日の立春から数えて88日目を差し、毎年5月2日頃がこの日に当たります。
そろそろ、静岡県などのお茶の産地で、お茶摘みが最盛期を迎えているニュースも流れるでしょうか。

この時期の茶葉は、秋から春にかけて蓄えられた栄養が十分に含まれている「新茶」で、最も香味豊かなお茶とされています。

今回は、お茶についてのお話です。

日頃飲んでいるお茶ですが、「緑茶」「烏龍茶」「紅茶」・・・等、様々な種類がありますが、これらの違いは何でしょうか?

意外に思う方もいるかもしれませんが、これらのお茶はみんな1種類のツバキ科の常緑樹の葉からできています。
学名は「カメリア・シネンシス」。
緑茶、烏龍茶、紅茶などの違いは、製法上の違いから生まれます。同じ茶葉から、色合いも風味も味もまるで違うお茶が作られるのは不思議ですね。

茶葉は摘みとった瞬間から発酵が始まります。
摘み取ってすぐに加熱し、酵素の動きを止めた順に不発酵茶、半発酵茶、発酵茶に分けられます。
緑茶は不発酵茶、烏龍茶は半発酵茶、紅茶は発酵茶です。
製造方法はとても複雑なのですが、発酵度合いの点から簡単に言うと、摘んできたお茶をすぐに加熱すると緑茶に、途中で止めて部分に発酵させると烏龍茶に、完全に発酵させると紅茶になるということです。

お茶は、紀元前に中国から始まり、世界中に広がったと言われています。
日本には、800年代に中国に留学した僧侶たちが伝えたとされます。
安土桃山時代以降、庶民の食文化にも広がりました。
今では、水の次に世界で一番飲まれている飲み物です。

新緑を感じながら、ほっと一息、今日はどのお茶にしましょうか。