食ナゼ

せんべいとおかき

豊穣の秋。
果物もお魚も空気さえも、おいしく感じる季節です。

秋の夜長、あったかいお茶で一服したいものです。
お茶受けには、香ばしい醤油の香りのおせんべいやおかきがいいですね。

せんべいとおかき。食感は似たようなものですが、何が違うのでしょうか。

おかきは、お欠きで、もともとはお正月などの鏡餅がかちかちに固まったのを木槌で欠きわって、小さくしたものを炭火で炙ったもの。
つまり原料はもち米です。
小粒なものはあられです。

せんべいは、一般的に、米を平たく押しつぶし焼いたもの。
原料はお米です。
江戸時代、草加宿(現在の埼玉県草加市)一帯の農家では、蒸した米をつぶして丸め、干したものに塩をまぶして焼き、間食として食べていました。

草加宿が日光街道の宿場町として発展したのに伴い、商品として売り出され、人気になったといいます。
その後、野田で上質な醤油が作られるようになり、醤油を塗って焼いた「草加せんべい」が有名になりました。

また、草加宿で団子屋を営んでいた「おせん」という老婆が、ある日、侍に「団子を平らにして焼いたらどうか」といわれ、はじめたのがせんべいの名前の由来とか。
また、「瓦せんべい」のように、小麦粉を原料としたものもせんべいと呼ばれます。

せんべいをパリパリ、ポリポリ食べられるのは、丈夫な歯があればこそ。
神様が人間を創造した時、寿命を60年に想定していたとか。
そこで、人はこの歳の前後から眼や歯の衰えに悩まされるようになったといわれています。
歯の手入れを忘れずに、いつまでも自分の歯でおいしい食事をしたいものですね。