食の歳時記
夏<9月> お月見団子

9月23日は、秋分の日。
この日を境に、徐々に日没時間が早まり、日々秋の気配が感じられるようになってきます。

秋分の日の前後3日間は、お彼岸です。
この期間、仏様を供養することで、極楽浄土、悟りの世界(彼岸)に行けると信じられ、仏壇や、お墓に、供花や果物、お菓子などをお供えします。

「名月や 池をめぐりて 夜もすがら」 芭蕉

今年(2010年)の9月22日は、中秋の名月(旧暦8月15日)にあたります(毎年変わります)。ちょうど秋分の日あたりが満月です。

特に空気も澄み、暑さもひと段落する中秋の満月(十五夜)は、昔から愛でられています。

平安時代には、高貴な人々が池に船を浮かべ、川面に映る名月を愛でながら、宴を楽しんだといわれています。

さて、十五夜のお月見には、「お月見団子」です。
ススキの穂や萩など秋の花と、お月見団子、芋、枝豆、栗などを供えて五穀豊穣を祈ります。

お月見団子は、全国的には、まん丸の白玉をピラミッドのように、13個、又は、15個積み上げたものを連想しますが、ところ変われば・・・で、関西では、紡錘(ぼうすい:糸をつむぐとき、その糸を巻きつける心棒)状の白玉をアンコで包みます。
名古屋では、更にしっかりした紡錘型で、色も白、ピンク、黒の3種類です。

白玉団子の作り方は簡単。

白玉粉に少しずつ水を加えて、耳たぶのかたさになるまでこねます。
お好みで砂糖や抹茶などを混ぜてもOK。

形を整えて、沸騰したお湯に入れて、浮いてしばらくしてから取り出します。
冷水で冷やして、ざるに取り、うちわなどで風を当てればツヤが出ます。
お子様と一緒に、いろんな形のお団子に挑戦するのも楽しいかも。
古来より、日本人が愛した風流ですね。

たまには、マンションのベランダ越しに夜空を眺め、仲秋の満月を愛で、お月見団子とススキ穂で風流と秋の気配を味わいませんか?

9月22日と23日は、晴れるといいですね。

(Vol.71)
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