食の歳時記
春<6月> 夏のルビー さくらんぼ

6月は、「さくらんぼ」の季節です。

子供の頃、クリームソーダや、あんみつ、お子様ランチなどに添えられた「さくらんぼ」がとてもかわいく真っ赤な色が印象に残っていますね。
これらの多くは、缶詰のチェリーでした。

生食用の「さくらんぼ」は、6月中旬頃から店頭に並びます。
旬は短く1ヶ月程度。季節を感じる貴重な果物です。

お花見の時、満開の桜に「さくらんぼ」の実がなったら・・・って思ったことありませんか?

残念ながら同じバラ科サクラ属ですが品種が違います。
「さくらんぼ」が実る桜は、「西洋実桜(セイヨウミザクラ)」といいます。
品種の中で現在もっとも人気があるのが「佐藤錦(さとうにしき)」です。
国内で生産されている「さくらんぼ」の約70%は「佐藤錦」です。
主な産地は、山形、山梨、青森、北海道など。
梅雨になる前に収穫できて、色つきが良く、糖度、酸味、果汁ともバランスの良い「佐藤錦」は、色・形・おいしさともに、まさに「夏のルビー」と呼ぶにふさわしい果物です。

大正時代の初め頃、山形県東根市在住の佐藤栄助氏がナポレオンと黄玉をかけ合わせて改良に取り組み、15年間の努力の末、「佐藤錦」を世に送り出しました。
全国の農家が栽培できるように特許を申請しなかったそうです。

「さくらんぼ」は、りんごやみかんに比べて生産量が少なく、出回る期間が短いため、お値段も高めです。
そのため市場では「赤いルビー」とも呼ばれます。

今夜は、デザートに良く冷えた「夏のルビー」を、ひとつぶほお張って、旬を味わってみませんか?
(Vol.68)
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