食の歳時記
秋<11月> 大陸の味 白菜

illust/tamiさん

秋も深まり、鍋が恋しくなる季節になって来ました。
冬の鍋に欠かせないのが「白菜」。

淡白で癖がなく甘みのある白菜は、どんな鍋にもあいます。具材から染みでた、おいしいだし汁を白菜がやさしく包み込みます。

また、あったかいホカホカのご飯に、白菜のお漬物も、捨てがたい味覚です。

こうしてみると、白菜は日本人になじみが深く、古くから親しまれていた野菜のようですが、実は、日本各地で栽培され始めたのは、明治の中ごろからです。

白菜は中国生まれ。
英名を、Chinese.Cabbage チャイニーズキャベツと、言います。

日清・日露戦争に従軍した農村出身の兵士が、中国大陸ではじめて食べた白菜のどっしりした大きさと、煮込んだときの甘みと旨みに感激して、種をそっと軍服のポケットにしのばせて帰国。
日本の各地で栽培したのが全国に広がるきっかけになった、といわれています。

しかし、栽培の難しさから、生産はごくわずかにとどまっていました。
本格的に量産されたのは、第二次大戦以降といわれています。
白菜は、極めて新しい野菜なのです。

白菜の旬は冬。
特に霜のあたった白菜は柔らかくてうまみが増します。ビタミンやカリウムも比較的豊富に含みますが、なんといっても100g当たり12kcalときわめて低カロリーなのがうれしい食材です。

利尿作用のあるカリウムは、煮ると汁に溶け出してしまうので、白菜を煮込んだ時はスープも飲むようにしましょう。
今夜は、白菜たっぷりの、あったかいお鍋にしませんか?

また、白菜はミルクとも相性がよい野菜です。白菜の淡白さとミルクのコクと風味がおいしさを引き出します。
ミルクやチーズと白菜のレシピもお勧めです。

◆「白菜のカマンベールフォンデュ」はこちら>>
◆定番の「白菜のミルク煮」はこちらから>>
(MCC通信 Vol.61)
illust/チェブさん
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