食の歳時記
秋<10月> ニンジン

illust/トスさん

さわやかな風が心地よい秋もいよいよ本番です。

野菜や果物は実りの時。なんでもおいしく食が進む季節です。
今月は、緑黄色野菜の代表格【にんじん】のあれこれです。
カレーやシチュー、鍋の彩り、煮野菜やサラダ・・・。

いろんなメニューに幅広く使えるニンジンは、とても重宝な野菜です。
普段お目にかかるニンジンは、西洋種です。
原産地はアフガニスタンですが、ヨーロッパへ渡り改良された西洋種と、中国へ渡って改良された東洋種に別れました。東洋種の代表的なものは細長い「金時ニンジン」です。

さて、緑黄色野菜と呼ばれるには一応の基準があります。厚生労働省では「可食部100g当りのカロチン含量が600μg以上の野菜」としています。

ニンジンは、9100μg(五訂日本食品標準成分表)と群を抜いています。
カロチンは色素です。カロチノイド系色素のひとつに「β-カロチン」があり、ニンジンの橙色の元になっています。「β-カロチン」は体内でビタミンAに変わります。

強い抗酸化作用があり、ガン予防に効くのでは、と注目されているようです。
脂溶性ビタミンなので、油でいためることで吸収率が5割から6割と飛躍的に向上するそうです。

ニンジンは、家庭での常備野菜として年中でまわっていますが、旬は10〜12月です。

昔はニンジン独特の匂いのため、子供の嫌いな野菜の筆頭に上げられていましたが、最近では品種改良も進んで、匂いが少なく甘みの強い品種が栽培され、子供にも好評のようです。

ニンジンは、野菜ジュースにも利用されています。
いろんな野菜や果物とミックスすることで飲みやすく、より健康的になります。
緑黄色野菜の王様ニンジンをたくさん摂って健康に役立ててください。
(MCC通信 Vol.48)
illust/tamiさん
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