食の歳時記
春<5月> 春雨

illust/マチダさん

最近、健康ブームも反映してか、春雨を使った加工食品がスーパーの店頭をにぎわせています。

お湯を注ぐだけのスープ仕立てのヌードル製品を、召し上がったこともあると思います。低カロリーなのもうれしいですね。

さて、この「春雨」の原料は何かご存知ですか?
ジャガイモやサツマイモ、又は、緑豆(りょくとう)のでんぷんから作られる乾麺です。でんぷんにお湯を注ぎながらよく練って、1mmほどの穴の開いた容器に入れ、ところてんのように熱湯の中に押し出します。
透明になっためんを取り出して、天日干しか冷凍乾燥させます。

緑豆はもやしの原料になる豆ですが、腰が強い煮崩れしにくい春雨ができます。他のものと区別して「緑豆春雨」と表示されています。
鎌倉時代に中国から伝わった精進料理の一つだったと考えられています。

では、なぜ、「春雨」という名前になったのでしょうか?
この季節にシトシトと、糸を引くように降る春先の雨を、春雨といいます。この雨に透明な細い形状が似ているのでこの名前が付いたといわれています。
なんとも優雅なネーミングですね。

春雨とハムやきゅうりをごま油とお酢であえた「春雨サラダ」は、つるつるとのどごしもよく、これからの季節にビールのおつまみや、おかずにぴったりですね。

鍋物、和え物、サラダ、スープ、炒め物など、意外と応用範囲の広い食材です。
(MCC通信 Vol.43)
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