食の歳時記
春<4月> 春サラダ

illust/らぶさん

ようやく、春のぬくもりが感じられる季節になりました。
寒いときはあまり感じなかったのですが、シャキッと冷たいサラダが恋しくなる季節ですね。
今月はサラダのあれこれです。

サラダの主役と言えば、レタスですね。
レタスの語源をご存知ですか?
英語名のlettuceは、ラテン語の「ラクチュカ(lacutuca)」からきています。
「ラク(lac)」は、「乳」を意味します。新鮮なレタスの茎を切ると、白い乳のような液体がこぼれ出ることからこの名がついたようです。

レタスの和名は「チシャ」といいます。
平安時代、各種の格式を記した延喜式(927年)には、その栽培方法が載っています。チシャは、「乳草」から転化したと考えられています。
古代の人たちが、東西を越え期せずしてレタスから「乳」をイメージしていたのは不思議ですね。

アメリカ人は、大のサラダ好き。
おいしいサラダを作るのが良い奥様の条件だそうです。
サラダは、たかが野菜の盛り合わせと思われがちですが、その作り方は、ひとつの芸術だ、といわれ、「サラダ道」の域に達しているようです。

「サラダを作るには、四人の人間が必要だ。
 油を入れるための浪費家、
 酢を入れるためのケチン坊、
 塩を入れるための顧問弁護士、
 それに全部混ぜ合わせるための狂人」
という古いことわざもあり、「油はたっぷり、酢は少し、塩加減は注意深く、それをすばやくかき混ぜる」のがコツだそうです。
とは言っても、新鮮な旬の生野菜を見極めて使うのが大切ですよね。
最近のアメリカのサラダの料理書には、上記の四人のほかに、「植物学者を加えるべきだ」と書き加えられたそうです。
さて、今夜のメニューに「サラダ」はいかがでしょうか?
(MCC通信 Vol.42)
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