食の歳時記
冬<3月> ぼたもち

illust/Tamiさん

3月21日は春分です。太陽が真東からのぼり、真西に沈みます。
春分の日の前後7日間を「お彼岸」と呼び、はるか西の彼方にある極楽浄土に思いをはせ、ご先祖様を祀ります。
お彼岸には、仏壇に「ぼたもち」をお供えします。

「ぼたもち」とは、お米ともち米を合わせて炊いて、すりこぎで軽く半つぶしにして、甘く煮たアズキ餡で包み込んだものです。
お餅のように、ペッタン、ペッタンと搗(つ)きません。
さて、この「ぼたもち」ですが、秋分(9月23日)には「おはぎ」と呼び名が変わります。

その季節を代表する花である、「牡丹(ぼたん)」と「萩(はぎ)」から命名されたそうです。

ここまではご存知の方もいらっしゃると思いますが、夏と冬にもそれぞれシャレた名前を持っているんです。
夏は「夜船」。冬は「北窓」と言います。

ぼたもちは、お餅と違って搗(つ)きません。
ペッタン、ペッタンと音がしないので、いつ搗(つ)いたか分からない。
そこで・・・・

●→搗(つ)き知らず→着き知らず、となり
夜は舟が着いても分からない、ことから「夜船」となりました。
かなりの苦しい展開ですが、冬はこうなります。

●→搗(つ)き知らず→月知らず、となり
北の窓からは月が見えないから「北窓」となりました。
かなり強引です(-_-;)。

でも、ひとつの食べ物に季節ごとに名前があるなんて素敵ですね。
四季のはっきりした日本ならではの風情かもしれません。
昔の人は、季節の移(うつ)ろいを敏感に感じ取って、風情と遊び心を大切していたことが分かりますね。

お彼岸には、ぼってりとした「ぼたもち」を、お茶うけに、春に思いを寄せるのもいいかも・・・。
「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、春はもうすぐです。


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(MCC通信 Vol.29)
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