食の歳時記
秋<10月> 秋刀魚(さんま) <° )))))))><< 

illust/くみちゃんさん

実りの秋。おいしい旬の食材がたくさん店頭に並びます。
新米、果物、きのこ、海の恵み・・・。

海の代表格は、なんといってもその名に「秋」を冠した「秋刀魚」ですね。
熱々の秋刀魚の塩焼きを、大根おろしと一緒に食べる夕げの幸せ♪

秋刀魚は8月頃から千島列島を離れて産卵のために南下し始めます。
体力をつけるため、プランクトンをたくさん食べて脂肪を蓄えます。
10月頃に三陸沖を通過。このころ、脂肪含有量が20%に達し、脂の乗った一番おいしい旬を迎えます。

秋刀魚には、頭が良くなるDHA(ドコサヘキサエン酸)や動脈硬化を防ぐといわれるEPA(エイコサペンタエン)の他にも、ビタミンE、A、B12も豊富に含まれています。

こんなにおいしく栄養豊富な秋刀魚ですが、庶民の味覚として、広く食べられるようになったのは、江戸の中期といわれています。
陸からかなり離れたところを南下していくため、当時の未熟な漁法と船では大量に獲ることができなかったようです。

やがて漁法の発達によって房総沖でも漁獲できるようになりますが脂が下品だと、余り人気が出ませんでした。
このころマグロも同じように下賎な魚とされていました。(大トロの部位は、捨てていたそうです(>_<))。

七輪に炭火でウチワをバタバタさせながら焼くのは、なかなか実現が難しいけれど、まさしく旬の味の「秋刀魚」。
今夜のおかずにいかがですか?
(MCC通信 Vol.12)
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