食の歳時記
夏<7月> 悪魔の実、トマト

illust/Tamiさん

太陽と大地の恵みをいっぱい吸収した真っ赤なトマト。
キンと冷やして、そのまま頬張れば、うーん夏! って感じませんか?
今は、栽培技術の進歩でいつでもおいしいトマトを食べることができますが、旬は夏のこの季節です。

こんなおいしいトマトも、その真っ赤な色から、ヨーロッパでは、「毒のある悪魔の実」と言われて忌み嫌われた不遇な時期があったそうです。

ところが、17世紀に深刻な飢饉に陥ったイタリアのナポリ地方で、おそるおそるトマトを食べてみたところ、そのジューシーな味に感激!
以来、濡れ衣は晴れ、食用としてヨーロッパ全土に広がっていったそうです。

今では、イタリアでは、ポモドーロ=「黄金のりんご」と呼ばれています。
そんなわけで、イタリア料理といえばオリーブオイル、にんにく、そして、トマトがフル活躍。

「ピザ マルゲリータ」は、19世紀ごろ有名なピザ職人が王妃のために、バジルの緑と、モッツアレラチーズの白、トマトの赤を使ってイタリア国旗をイメージして考案したそうです。
その王妃の名前が「マルゲリータ」だったことからこの名がつきました。

生食はもちろん、煮込み、ジュース、ソース、と幅広く利用され食卓にはなくてはならない食材になりました。

トマトの赤にはリコピンという栄養素が含まれており、動脈硬化など様々な生活習慣病の原因となる活性酸素を抑えるといわれています。
リコピンは、熱に強く、料理で煮込んだり、ケチャップ状態でも残っているそうです。

おいしい旬のトマトを使ったサラダスパゲッティで、爽やか気分を味わってみるのはいかがですか。
(MCC通信 Vol.9)
illust/あつさん
illust/ごまぷりんさん
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