食の歳時記
秋<12月> 牡蠣(カキ)は海のミルク

illust/よっちゃんさん

気温がぐっと冷え込んでくると、カキのおいしい季節になります。

欧米では「つづりにRのつかない月(5〜8)にカキを食べるな」、日本でも「花見過ぎたらカキ食うな」といわれています。この時期はカキの繁殖期にあたり、身がやせて味が落ちることと、高温で腐敗しやすくなるためです。

カキは、タンパク質、脂質、糖質のほかにミネラル(カルシウムやビタミン、亜鉛など)をバランスよく含む完全食品であることから「海のミルク」と呼ばれています。
12〜1月の旬の時期に、おいしいカキをたくさんいただきましょう。

カキ鍋にして青野菜と一緒に食べると、食物繊維やビタミンも多くとれて、最高の栄養バランスがとれます。そのほかレモンを絞った生ガキ、カキフライなどなど・・・。

ところで、むき身のカキは「生食用」と「加熱調理用」と表示されて売られていますよね。「生食用が古くなって鮮度が落ちたので加熱用にして売っている」と思いがちですが、鮮度はどちらも同じです。生食用のお値段が少し高いのも、そんな誤解を生む理由かもしれません。

生食用は、指定された漁場で生産されたもので、浄水で何度もキレイに洗う手間をかけているだけで、鮮度の違いではありません。
カキ鍋など加熱用に使うのであれば、値段の高い「生食用」を買う必要はないそうです。

クリスマスが近づくと、ケーキ屋さんには華やかで、おいしそうなクリスマスケーキが並んで、子供だけでなく大人もワクワクしますよね。
次は、クリスマスにまつわる、ちょっと素敵なお話です。


◆◇ビュッシュ・ド・ノエルは愛の告白?◇◆

フランスのクリスマスケーキといえば、「ビュッシュ・ド・ノエル」。
「ビュッシュ」は薪、「ノエル」はクリスマスを意味します。
なぜ薪の形をしているのかは諸説ありますが、フランスには、こんなロマンチックなお話が伝えられています。

「クリスマスが近づいてきたけど、貧しくて恋人にプレゼントのひとつも買ってあげられない青年が、せめてものプレゼントとして、暖かいクリスマスを贈れるように、一束の薪に愛をこめて贈った。」というものです。
デコレーションケーキもいいですが、カップルでクリスマスケーキをいただくなら、こんなお話をしながらビュッシュ・ド・ノエルもいいかもしれませんね。


◆◇クリスマスプディングで占い◇◆

イギリスでは、クリスマスになると「クリスマスプディング」をいただくのが、何百年も続く習慣です。これは、何種類ものドライフルーツと、牛のケンネ脂(肝臓を包む油)などを混ぜて蒸した、伝統的なイギリスのお菓子です。いただくときにブランデーをかけて火をつけると、青白い炎が燃えてクリスマスの雰囲気がいっきに盛り上がるとか。

このケーキの中には、楽しい秘密が隠されています。
陶器で作られた「指輪」と「指ぬき」と「コイン」が隠されているのです。
取り分けられたプディングに何が入っているかで、来年の運勢を占います。

「指輪」は結婚できる、「指ぬき」は結婚できない、そして「コイン」はお金持ちになれるというたわいもない言い伝えですが、盛り上がるのは確実なようです。やっぱりコインが一番人気!?
毎年、クリスマスシーズンになると、4千万個前後のプディングが消費されるそうです。
(MCC通信 Vol.2)
illust/Tamiさん
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