食の歳時記
秋<11月> 秋茄子は嫁に食わすな

illust/よっちゃんさん

「秋茄子は嫁に食わすな」という言葉がありますが、なぜこのように言われるようになったのかご存知ですか?

これにはいくつかの説がありますが、最もポピュラーなのが、「秋茄子はおいしい。こんなにおいしいものを嫁に食べさせてたまるか」という嫁と姑の骨肉の争いを表しているというもの。

もうひとつは、まったく逆で、「秋茄子は体を冷やすから、これから子どもを産む体にはよくない」と、嫁をいたわっているのだという姑の鏡のような説。
そして、もうひとつ。秋茄子には種が少ないので「子種がなくなる」という意味をかけて、食べさせないのだという説もあります。

たしかに東洋医学では、茄子は体を冷やす働きがあるとされているそうですが、最近は、茄子に含まれるアントシアン系色素のナスニンが、ガンなどの細胞変異を抑制する作用(抗変異作用)があることがわかり、注目をあびています。
ナスニンは水溶性なので、油で揚げたり、さっと炒めてから調理すると成分が損なわれないそうです。

秋茄子は他の季節に出回っている茄子と比べても、肉厚で、果肉のしまりがよく、種子も少ないため、とてもおいしいと言われています。

今夜は、どの説が本当なのか思案しながら、旬の秋茄子を味わってみてはいかがでしょうか?
(MCC通信 Vol.1)
illust/Tamiさん
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