雪印メグミルク
母牛の涙のわけ。
紀元前2000-1800年ごろの古代エジプトの石棺に、搾乳風景が描かれています。子牛が母牛の前足に縛りつけられていますね。乳が出やすいよう子牛に吸引させてから、人間がそれを横取りするという寸法です。母性本能を利用したちょっとズルい搾乳方法。古代の人々はどうすれば上手に搾乳できるか、いろんな経験を経て知識と技術として蓄えていったのです。よくみると母牛の目に涙があふれています。石棺の主の死を嘆いているのか、子牛の乳を横取りされたのが悲しいのか。古代エジプト人がどんな気持ちでこのレリーフを刻んだのか、今は知る由もありません。
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