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2009.10.14 |
「マイクロビームX線回折法によるマーガリン粗大結晶の構造解析」
雪印乳業株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:井戸田正)は、[「乳」最先端技術の研究および開発]を重点施策と位置付け、食品・乳製品のおいしさを追求するための加工技術研究を行っております。この研究課題において、マーガリンなどの油脂製品の物性や組織等の制御について検討してまいりました。
このたび、この研究の一環として、広島大学との共同研究において、新たにX線回折法を利用した解析を行い、マーガリンの粗大結晶※の構造および形成機構に関する知見が得られました。
この研究成果につきまして、10月18日からオーストリアのグラーツで開催される7th Euro Fed Lipid Congressにおいて下記のとおり学術発表いたしますので、ご案内申し上げます。
※粗大結晶の形成は、マーガリンなどの油脂製品における組織劣化の一因と考えられています。
記
演題名 | 「Micro beam X-ray diffraction study for structure of granular crystal of margarine」(マイクロビームX線回折法によるマーガリン粗大結晶の構造解析) |
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発表者 | 上野聡、田中圭、佐藤清隆(広島大学) 田中礼央、塩田誠(雪印乳業株式会社) |
発表日時 | 10月21日(水) 9時10分〜9時30分 |
マーガリンの粗大結晶の形成機構を解明するために、パーム油を配合したモデルマーガリンを調製し、保存中に粗大結晶を生成させ、その微細構造を放射光マイクロビームX線回折法により、新たに解析いたしました。
その結果、マーガリンの粗大結晶は、高融点油脂が核となり、周囲に低融点油脂が存在する構造をとっていることがわかりました。また、この結果は、従来のマーガリンの粗大結晶に関する仮説を支持するものであることを確認いたしました。
今後、この成果をもとに検討を進めることで、マーガリンの品質向上につながる、より詳細な知見の取得が期待できます。
会期 | 平成21年10月18日(日)〜21日(水) |
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会場 | Congress Graz(Graz, Austria) |
本件に関するお問い合わせ先 |
雪印メグミルク株式会社 広報部 TEL: 03-3226-2124 FAX: 03-3226-2150 |