平成14年2月22日

お客様各位


 このたびの雪印食品(株)の度重なる不祥事により、皆様の信頼を裏切りましたことを、改めまして心から深くお詫び申し上げます。
 この不祥事により、食品表示に対する信頼そのものを失墜させることとなり、雪印グループの代表として、また食品業界の一員として、この事件の社会的影響の重大さと責任の重さを痛感しております。

 さて、このたび雪印食品(株)は再建を断念し、平成14年4月末を目途に解散することとなりました。このような結果になりましたことは、雪印食品(株)をご愛顧いただきましたお客様、生産者の皆様、お取引先様、関係当局の皆様、株主の皆様、そして従業員の方々に多大なご迷惑をおかけすることになり、まことに申し訳なく、重ねてお詫び申し上げる次第です。

 雪印食品(株)は弊社の子会社として昭和25年に設立され、今日まで営業を続けてまいりましたが、一昨年の弊社の食中毒事件さらには昨年来のBSE問題と厳しい経営環境にさらされておりました。そのような状況の下で、雪印食品(株)では自立再建の道を探っておりましたが、今般の不祥事が重なったことから、今後、会社存続が極めて困難な状況となり、本日の発表に至りました。

 当社と致しましても、雪印食品(株)の市場での信頼回復が難しく、自立再建が困難なことから、雪印食品(株)経営陣の判断もやむを得ないものとし、断腸の思いで解散を受け入れました。

 今後は雪印食品(株)の解散にあたり、関係者の皆様にご迷惑をおかけしないため、資金提供を中心に万全の支援体制を敷いてまいりますので、雪印食品(株)の債権者の皆様にはご安心いただきますよう、お願い申し上げます。また、会社を解散することによって職を失うこととなる従業員の方々につきましては、事業の譲渡による雇用の継続や就職斡旋などに協力してまいります。

 なお、弊社の再建計画については現在策定中であり、3月末を目途にお知らせできる予定ですが、今般の雪印食品(株)の解散による影響を新たに折り込まなければなりません。雪印食品(株)の解散による影響は極めて重大ではありますが、金融機関のご協力のもと再建計画の策定に全力を挙げていく所存でありますので、どうか雪印グループにご支援を賜りますようお願い申し上げます。


雪印乳業株式会社
代表取締役社長
西 紘平



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