第2報

お客様各位

 このたびの、大阪工場低脂肪乳品質事故からの一連の事件に関しまして、お客様には多大なご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。

 本日、厚生省から「第3回雪印乳業(株)乳処理施設の現地調査に関する専門評価会議」の結果についてご連絡を頂戴いたしました。
専門評価会議のご検討結果では、7月25日の10工場に引き続き、残り10工場(花巻、仙台、新潟、日野、静岡、愛知、北陸、倉敷、高松、都城)についても、食品衛生上の重大な問題はなかったとご確認いただきました。
 ただし、操業再開にあたっては、前回の6項目に加え、2項目のご指摘、ご指導をいただいております。
 弊社では、これらの点を真摯に受け止め、早急に対応させていただきますとともに、今後当該10工場の操業再開に向けまして、徹底した品質管理、安全管理に取り組んでまいります。
 なお、工場別の操業再開日程につきましては、決定次第順次ご案内申し上げます。

【参考】厚生省専門評価会議検討結果における指示事項

(1) 「調整乳」の取扱いについて、作業工程毎に危害分析を実施し、危害防止方法を含む標準作業手順等を作成し、確実に実行すること。
(2) 機械及び設備の手洗浄について、すべての手洗浄箇所を特定し、危害防止に有効な洗浄が行われることを確認の上、各洗浄箇所での洗浄作業手順書を作成し、確実に実行すること。
(3) 工場の再開にあたっては、テスト生産を行った上で施設の拭き取り検査、サンプル製品の微生物検査、全ての工程における乳等の温度及び保持時間の測定等を行い、危害防止方法の有効性を十分に確認すること。
(4) 操業再開後は、定期的にデータを採りHACCPプランの実効性を検証すること。また、当面1ヶ月間、各工場毎にデータを集積しその結果を基に、HACCPプランについて検証しその結果を報告すること。なお、念のため、製品中のエンテロトキシンの検査を実施すること。
(5) 雪印乳業(株)本社において、各工場のHACCPプランの実効性を確認できる社内体制を構築すること。また、各工場のHACCPプランについて外部検証を受けること。
(6) 「調整乳」ライン等総合衛生管理製造過程の承認時の申請書に含まれていなかった部分については、早急に変更届け出を提出すること。
(7) 日野工場及び新潟工場にあっては、原料バター等を前日から長時間室温で放置する工程を改善すること。
(8) 高松工場にあっては、「調整乳」の温度管理等を適切に行うとともに、HACCPチームによるチェック機能の強化を図ること。
 
平成12年8月2日 雪印乳業株式会社




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