雪印乳業株式会社
雪印乳業株式会社
お客様モニターの方々との活動
お客さまモニター会最終回活動報告


  2003年5月12日夕方に男性モニター、翌13日午後に首都圏の女性モニター、さらにその翌日14日午後には近畿圏の女性モニターの皆様にそれぞれお集まりいただき、第2回のモニター会が行われました。当社からの出席は第1回に引き続きのメンバーで、役員と、商品開発やメニュー開発に携わる責任者・担当者、企業倫理の責任者ら。

  今回からは、会のスタートはまず前回のまとめから。3つの会場は、大きなテーマは同じでもいただくご意見やご質問、話の展開は“三者三様”です。各会場でいただいたご意見をまとめ、振り返りながら始めていきました。

「顔」の解説
  「納得」のイメージ
  「不満」のイメージ
  「提案」のイメージ
  「疑問」のイメージ

ご意見の一部をご紹介します。
●野菜と一緒に!炒めるチーズ 袋の中に封入している「脱酸素剤」について
この「脱酸素剤」に関しては3会場揃って、ご不満やご提案の声をいただきました。
『脱酸素剤の袋に気付かず、フライパンに落としちゃう』
『脱酸素剤はチーズと一緒に落ちないように、固定したらどう?』
『袋の前面に「取り除いてからお使いください」と表示してあるけれど、むしろ調理例を書いた裏面に表示した方が気付いて読むかも』
(当社から) 『まずはご提案のように、調理例を書いた裏面に「脱酸素剤を取り除く」ことを表示する改良を考えていきます。』

●バター仕立てのマーガリン 「マーガリン」について 「乳化剤」について
マーガリンについては、こんな疑問の声をいただきました。
『バターとマーガリンとショートニングの違いは?』
『裏面の表示にある「乳化剤」って何?』
(当社から)『「ネオソフト」のパッケージ裏面を利用してお客様の疑問などの声に少しずつ応えていきたいと考え、昨年の春頃から取組みを始めており、この夏から「食用植物油脂ってなに?」という疑問にお応えする裏面表示を450gサイズの商品で始めています。今後のデザインや表示を決める際にも今回のようなご意見を参考にしたいです。』
  ネオソフト450g裏面表示



第2回のテーマは表示とチーズ。まずは「表示」の話をご報告。企業倫理室の担当者から当社の考え方をこんなふうに説明しました。
「雪印乳業行動基準」に、このように記しています

商品表示は、お客様が商品を選択する際の重要な情報源です。食品衛生法、JAS法、不当景品類及び不当表示防止法、不正競争防止法などの法律を守ることは当然です。雪印乳業は、さらに正確な商品情報を提供し、お客様に誤認や誤解を与えない商品表示を行うよう努めます。

雪印乳業の基本的な考え方は以下のとおりです

・ 任意表示は、お客様の視点で信頼される表示を行う。
・ お客様が商品を選択する際に必要な情報を正確に提供する。

まず初めに以下の3つをテーマにして取組んでいきます

『優良誤認のおそれがある表示』 ・ 『原産地・製造地の表示』 ・ 『栄養成分の表示』



そして前回実際に使った商品や日常使っている商品、また課題として持ち帰っていただいた商品を見ながら、思い出していただきながら、気付いたことをお話していただきました。例えばこんな声がありました。
『アメリカの例だけど、食品ではないけれどタバコの健康への影響に関する表示はとても分かりやすいストレートな表現になっていると思う。日本の表示は曖昧で、義務で書いているようにも見える。言葉は相手に分からせるために使うものであり、「ネオソフト」のパッケージデザインに疑問とその解説を載せているという取組みは賛成』
『商品パッケージは限られたスペースだし、求める情報は人それぞれ。重要なのは消費者が情報を求めた時のために、提供できる手段や方法を用意しておくことですね』
『「切れてるチーズ&チーズ」に入っているチェダーやゴーダといったナチュラルチーズの種類は、分かる人ばかりではないと思うので、パッケージでそれぞれの名前の由来を載せているのは良いと思う』
  切れてるチーズ&チーズ裏面表示


企業倫理室という部署が、パッケージデザインを決めていく過程に絡んでいることに驚いた、良いことだと思うとの評価もいただきました。同時に、もっとそれをアピールしていくことが必要とのご指摘も・・・。こうしたご意見をもとに、まずはホームページでの商品情報の載せ方についての検討から始めています。


続いて、チーズを使っての調理と試食についてのご報告。男性モニターの皆様には、前回の話題をヒントに選んだチーズを使った3種類のレシピをご紹介し、調理していただきました。一部をご紹介します。

●アルプスの少女ハイジチーズフォンデュ を使って
冬の季節のメニューと捉えられがちな「チーズフォンデュ」を“手軽にホットプレートでつくる”というレシピについて、こんなご意見。
『手軽でおいしい!ホットプレートで作るなんて思いもつかなかった』
『牛乳をたくさん入れて作るこんな健康的なチーズフォンデュがあったとは驚いた』
『夏でも、バーベキューなど屋外で利用できることをもっとアピールしたらどう?』
『せっかく「ハイジ」という親子共々ターゲットとなるキャラクターを使っているのなら、裏面の作り方を、子供と一緒に楽しめるように一工夫したらどう?』



女性モニターの皆様のテーマは、フレッシュチーズを使ったケーキやデザート。
「クリームチーズ」を使ってパッケージに記載されているレシピで作るレアチーズケーキと「スノウブラン クワルク」を使って作るかんたんなレアチーズケーキ。
そして「スノウブラン マスカルポーネ」を使って作るひと手間かけたティラミスと同じ「スノウブラン マスカルポーネ」を使うかんたんに作れるティラミス。
という4種類のケーキを皆様に作っていただきました。
材料として使った商品の使いやすさはもちろんのこと、調理のしやすさやレシピの親切さ・分かりやすさ、そしておいしさ・満足度など、試食をしながら賑やかな座談会に入りました。
いくつか声をご紹介します。

 

『こんなに簡単においしいケーキが作れてビックリ』
『特にティラミスはお友達を呼んで作ってあげたい』
『スノウブランの容器が似ていて見分けにくい』
『今まではお店で見てもどう使うのかが分からなくて買わなかった』
『今日のように、もっと使い方(使って欲しい方法)を知らせてくれれば、買う人は増えると思う』
『デザートタイプ(日本ミルクコミュニティより発売中)との関係がよく分からない』

『レシピに書かれたようにゼラチンを下準備で溶かすと、生地を作るまでに固まってしまう』
クリームチーズでレアチーズケーキを作ったモニターさんからこんな声がありました。
↓アップにするとこんな手順になっています


書かれている通りに「下準備」をして、台をつくって生地をつくって、と手順通り進むとゼラチンを使う時には固まってしまう…。
そこで、例えば下準備の段階では「大さじ3の水に粉ゼラチンをふり入れ、ふやかしておきます。」というところまでを記載して、生地を作る工程で「ふやかしたゼラチンを湯せんで溶かすか、電子レンジで約20秒加熱して溶かし加えます。」とするなど、ご意見を参考に、皆様にとって分かりやすいレシピ、作ってみたいレシピになるように、さらに検討を続けていきます。



女性モニターの皆様にはこの日、課題としても「スノウブラン」をお持ち帰りいただきました。
アンケートには、ご自宅に戻られてもう一度使ってみて、改めて感じたことを非常に詳しくご記入いただきましたので、そのご意見と合わせて参考にしながら、もっともっとこの商品を育てていきたいと思っています。



ホームページでのご報告はやっと第2回分を終えたところですが、モニター会は既に6月中旬に第3回を終え、間もなく第4回です。
ほぼ毎回お願いしている“課題”には、ご本人に加えご家族やお友達までも巻き込んでのご意見を頂戴しています。たくさんのご意見を本当にありがとうございます。貴重なこれらの声を何らかの“カタチ”にしたいと思っています。



事務局の松本・忰田・新屋敷がご報告させていただきました。


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