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2009.07.23

雪印乳業株式会社
平成21年7月 日本動物細胞工学会 2009年度大会
研究発表


「1型糖尿病の発症を誘導する自己免疫応答に及ぼす
熟成チーズ由来ペプチドの抑制効果」
 

雪印乳業株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:高野瀬忠明)は、〔「乳」最先端技術の研究および開発〕を重点施策のひとつに掲げ、NEW(乳)FRONTIERを目指した取組みを行っております。

このたび、熟成チーズ中に含まれるペプチドが、1型糖尿病の発症を誘導する自己免疫応答を抑制できる可能性を、群馬大学との共同研究により新たに見出しました。

この研究成果につきまして、7月24日より筑波国際会議場にて開催される「日本動物細胞工学会 2009年度大会」において下記のとおり学術発表いたしますので、ご案内申し上げます。




◆研究発表概要
演題名 「1型糖尿病の発症を誘導する自己免疫応答に及ぼす熟成チーズ由来ペプチドの抑制効果」
発表者

野澤清史、榎本淳 (群馬大学)
日暮聡志、門岡幸男 (雪印乳業株式会社)

発表日時 平成21年(2009年)7月25日(土)11時00分から(ポスターディスカッション)
◆研究発表内容の要約

チーズの熟成過程では、脂肪の燃焼や糖の分解を促進させるホルモンであるアディポネクチンの産生促進作用や、疾病の要因となりうる体内での過剰な酸化反応を抑制する抗酸化作用など、様々な生理活性を有する物質が生成することが知られています。そこで今回、チーズの熟成過程で生じるペプチドが自己免疫応答に与える影響を、細胞を用いた実験で検討いたしました。

1型糖尿病 ※1 のモデル動物であるNOD マウスの脾臓細胞に、グルタミン酸デカルボキシラーゼの抗原部位を添加すると、インターフェロン(INF)-γ ※2 量が有意に増加し、自己免疫応答が促進されます。今回の検討で、抗原添加時に熟成チーズ由来合成ペプチド(αs1-カゼインのアミノ酸残基4-13番)を添加したところ、INF-γの産生量が1/3以下に低減することが明らかになりました。

このことより、チーズの熟成過程で生じるペプチドは、自己免疫応答を抑制することで、1型糖尿病の発症の予防につながる可能性が示唆されました。

※1 1型糖尿病:
主に自己免疫によっておこる病気で、体内のリンパ球があやまって内乱を起こし、インスリンの工場である膵臓の細胞の大部分を破壊してしまうことで発病する。肥満が原因と考えられている、2型糖尿病とは異なる。
※2 インターフェロン-γ:免疫応答を調節するタンパク質の一種。
◆学会開催概要
日本動物細胞工学会 2009年度大会
会期 平成21年7月24(金)〜 25日(土)
会場 つくば国際会議場(茨城県つくば市)

以上


本件に関するお問い合わせ先

雪印乳業株式会社 広報室 広報グループ

TEL: 03-3226-2124  FAX: 03-3226-2150



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