平成20年6月11日
お客様各位
雪印乳業株式会社


バターの品薄につきまして

日頃より当社ホームページをご覧いただきありがとうございます。また、平素より当社製品をご愛顧いただき誠にありがとうございます。

昨今、お客様から「バターが店頭にない」、「どうして少ないのか」など、バターの品薄に関するお申し立てやご質問をいただいております。皆様にご不便をお掛けしておりますことをお詫び申し上げます。

バターの国内需要に対して供給が不十分な状況の背景と増産の取り組みにつきまして、以下にご説明いたします。


1.バター品薄の背景
【国内の乳製品市場】
ここ数年、国内の乳製品の需要は微減傾向ではありますが安定的に推移しており、これに合わせて酪農界と乳業界が連携して生乳生産、乳製品製造を調整してきました。このような市場の動きのなかで、酪農乳業界では乳製品の用途の多様化(ナチュラルチーズ、生クリーム、脱脂濃縮乳など)や消費拡大に努力してきました。

【海外の生乳生産と乳製品市場】
世界市場に目を向けますと、近年、新興国などにおいて乳製品の需要が増加してきています。一方、オセアニアにおいて2年連続の干ばつが起こり、北米においては熱波が発生した影響を受け、2006年、2007年はこれらの地域での生乳生産が減少しました。また、EU諸国における乳製品の輸出奨励措置が実質的に停止されており、現在、乳製品市場は世界的に逼迫状態になっています。
さらに、このような状況に加えて世界的な飼料などの高騰の影響も受け、海外の乳製品価格が高騰していることもあり、我が国においては国産乳製品への関心が高まり、需要が増加してきました。現在、国産バターなどの乳製品も逼迫しています。

【国内のバター製造と生乳生産】
国内の乳製品需要に応えるために、当社としましては可能な限りのバター供給に取り組んでおりますが、お客様、お得意先様のご要望に十分にお応えできていない状況です。また、最近の急激な需要増加により逼迫感が高まっています。
酪農生産者の方々には生乳の増産にご尽力をいただいておりますが、生乳の増産には時間を要することもあり、現時点では、バター需要に対して十分に供給できない状況です。

2.増産の取り組み

農林水産省からの「家庭用・業務用の冷蔵バターの優先的な生産・出荷」の要請を受け、本年5月に当社を含む国内バター製造メーカー4社は家庭用バターの増産を実施いたしました。
社団法人日本乳業協会の推進により、乳業メーカー各社が協調して6月以降もバターの増産に取り組むこととしております。

詳細につきましては、社団法人日本乳業協会のホームページをご覧下さい。
(社団法人日本乳業協会ホームページ
 お知らせ更新情報 http://www.jdia.or.jp/topics/index.html

皆様にご不便やご心配をお掛けしておりますことをお詫び申し上げます。

当社は乳製品メーカーとして、生乳の増産に向けて取り組んでいただいております酪農生産者の方々と力を合わせて、家庭用をはじめとした国産バターの供給に鋭意、努力して参ります。

【参考データ】

(1)国内の生乳生産量の推移
国内の生乳生産量の推移のグラフ
平成13年度以降、都府県(本州、四国、九州)の生乳生産は減少傾向。 北海道の生乳生産は、増減はあるがほぼ横ばいで推移。

(2)オーストラリア、米国、EUからの主要な原料乳製品(バター、脱脂粉乳、全脂粉乳)の輸出量の推移
オーストラリア、米国、EUからの主要な原料乳製品(バター、脱脂粉乳、全脂粉乳)の輸出量の推移のグラフ
2004年(平成16年)をピークとして、国(域)外に輸出される原料乳製品の物量が減少している。オーストラリアの干ばつ(2006〜2007年)、北米の熱波(2006年)、EU域内での需給の均衡化を受けたEUの乳製品の輸出助成措置の縮小・停止も影響している。

(3)アフリカ諸国、アジア諸国、ロシアの乳製品輸入量の伸長
2001年を100とした時の輸入量の伸長率のグラフ
※アフリカ諸国:エジプト、アルジェリア、ガーナ、モザンビーク、ナイジェリア、タンザニア、ザンビア、その他
※アジア諸国 :中国、韓国、インド、インドネシア、バングラディッシュ、フィリピン、マレーシア、パキスタン、サウジアラビア、タイ、トルコ、ベトナム、その他
2001年(平成13年)から6年間で、アフリカやアジア諸国、ロシアの乳製品輸入が伸びている。加えて、輸入量が小さいため世界的な需給に及ぼす影響は大きくはないものの、中国などの乳製品輸入の伸長も著しい。





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