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2007.09.21 |
雪印乳業株式会社 日本畜産学会第108回大会 研究発表 牛乳由来スフィンゴミエリン高含有素材の皮膚保水効果を検証 モンゴル国の馬乳酒から、特徴的な特性を有する乳酸菌を分離 |
雪印乳業株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:高野瀬忠明)は、このたび、当社が新たに開発した牛乳由来スフィンゴミエリン高含有素材(商品名:ミルクセラミド(MC-5))の皮膚保水効果について、その有効量摂取量やヒトへの効果について検証いたしました。また、モンゴル国の馬乳酒から、特徴的な特性を有する乳酸菌を分離しました。 この研究成果につきまして、9月26日より岡山大学津島キャンパス(岡山市)において開催される「日本畜産学会第108回大会」において、下記のとおり学術発表いたしますので、ご案内申し上げます。 |
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記 |
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◆ 学会開催概要 | ||||||||||||||||||||||||
社団法人 日本畜産学会 事務局 〒110-0008 東京都台東区池之端2−9−4 永谷コーポラス201号 電話03-3828-8409 |
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◆ 研究発表概要 (3題) | ||||||||||||||||||||||||
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◆ 研究発表内容の要約 | ||||||||||||||||||||||||
発表演題(1)および(2) スフィンゴミエリンは、他の食品に比べ、牛乳に多く含まれるリン脂質です。生体内のスフィンゴミエリンは、酵素により加水分解されて、皮膚の角質層にセラミドとして供給されることが知られております。一方、すでに、当社が新たに開発した牛乳由来スフィンゴミエリン高含有素材(商品名:ミルクセラミド(MC-5))は、ヘアレスマウスの皮膚の保水性を高める効果があることを、本年5月に京都で開催された第61回日本栄養・食糧学会大会にて報告しております。 そこで、ミルクセラミド(MC-5)が皮膚保水効果を発現させるために必要な摂取量について、ヘアレスマウスを用いて検討いたしました。その結果、ミルクセラミド(MC-5)の皮膚保水効果には用量依存性がなく、17mg/日(スフィンゴミエリンとして1.2mg/日)の摂取で皮膚保水効果を発現することが明らかとなりました。 また、乾燥肌傾向にある20歳〜40歳の男女に、ミルクセラミド(MC-5)を110mg/個(スフィンゴミエリンとして7.3mg/個)含有するソフトカプセルを毎日3個ずつ摂取してもらいまいした。その結果、ミルクセラミド(MC-5)を含有するソフトカプセルの摂取により左眼下部の皮膚水分量が有意に増加することが明らかとなりました。また、アンケート調査においても、肌の色つや、はりを改善することが分かりました。 これらの結果より、肌の健康を維持するためには、ミルクセラミド(MC-5)を毎日の食生活に取り入れることが有用であることが示唆されました。 発表演題(3) 世界には、馬乳酒が高血圧、心臓病、結核病などの治療に用いられている地域があります。この効果は馬乳酒中の乳酸菌や酵母によるものと考えられており、保健効果をもつ有用菌の存在が期待できます。そこで、今回はモンゴル国の馬乳酒から乳酸菌を分離、同定し、その乳酸菌フローラを調査しました。その結果、馬乳酒の主要菌種はLb.helveticus、Lb.kefiranofaciens subsp.kefirgranumであることがわかりました。特に、Lb.kefiranofaciens subsp.kefirgranumが馬乳酒の主要菌株であるという報告はなく、新しい知見であります。また、大変興味深いことに、今回分離したLb.helveticusは一般的な同種の菌株に比べ至適温度が低く、かつ脱脂乳中の酸生成が遅いという特性を有していました。これはモンゴル国に生息するLb.helveticusに特徴的な特性であると考えられました。 |
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以上 |
本件に関するお問い合わせ先
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雪印乳業株式会社 コミュニケーション室 広報グループ
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