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2007.03.19
 
 

雪印乳業株式会社
2007年春季 学会発表について

乳酸菌等の機能性 に関する研究発表
 

 雪印乳業株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:高野瀬忠明)は、中期経営計画における二つの重点施策、『チーズ事業の戦略的拡大』と『乳の機能性のさらなる探求』を柱に、真の乳(NEW)・乳製品NO.1カンパニーを目指し、強いブランドづくり、強い商品づくりに取り組んでいます。具体的には、特に国産ナチュラルチーズを核とした事業の展開を進める一方で、乳の新しい可能性と神秘を追い求める取り組みを継続しております。
 このたび、乳酸菌および乳由来の成分に関わる機能性に関する研究成果につきまして、3月24日より東京農業大学において開催される「日本農芸化学会2007年度大会」において下記のとおり学術発表いたしますのでご案内申し上げます。



研究発表概要
1. ガセリ菌SP株発酵乳による脂質代謝調節
(九州大学との共同研究)
吉田 健志、宇津 和範、佐藤 匡央、川上 浩、松山 博昭、今泉 勝己

2. 「鉄・ラクトフェリン」の経口摂取による貧血傾向の改善効果
吉瀬 蘭エミリー、元賣 睦美、浅田 千鶴、内田 俊昭、門岡 幸男、川上 浩

3. 乳由来ガングリオシドのサイトカイン(*)産生能に与える影響
(東京農工大学との共同研究)
黒原 由紀、山本 由紀、酒井 史彦、芹澤 篤、矢ヶ崎 一三、三浦 豊


研究発表内容の要約
1. ガセリ菌SP株発酵乳による脂質代謝調節
(九州大学との共同研究)

ガセリ菌SP株はヒト腸管に定住し、腸内細菌叢改善作用を有するプロバイオティクス菌です。2006年、ガゼリ菌SP株を使用した発酵乳に高コレステロール血漿モデルラットの脂肪組織蓄積抑制効果があることを報告いたしました。
本研究では、さまざまな循環器系疾患を引き起こす訴因となるメタボリックシンドロームの発症に大きく関わる、内臓脂肪の蓄積を抑制する効果について検討いたしました。
その結果、ガセリ菌SP株発酵乳を摂取したラットの腸間膜白色脂肪の重量が、脱脂粉乳を摂取した場合に比べて約20%低下することが明らかになりました。すなわち、ガセリ菌SP株発酵乳には、抗肥満作用があることが示唆されました。
*参考
日本ミルクコミュニティ株式会社では、ガセリ菌SP株を使用したプロバイオティクスヨーグルト『恵 megumi』および『ナチュレ恵 megumi』を発売しております。
日本ミルクコミュニティ(株)コミュニケーション部広報チーム TEL 03-3359-5126


2. 「鉄・ラクトフェリン」の経口摂取による貧血傾向の改善効果

これまでの当社の研究で、当社独自の素材である「鉄・ラクトフェリン」は、従来の鉄素材と比較して、生体利用性に優れていることを明らかにしております。また「鉄・ラクトフェリン」は、鉄素材独特の収斂味がないため、さまざまな食品への応用が可能です。
本研究では、これまで動物実験にて明らかにしてきた貧血改善効果について、潜在性貧血の成人ボランティア15名にて、新たに検証いたしました。
ボランティアに、「鉄・ラクトフェリン」を6週間にわたり毎日鉄として7.5mg分を摂取していただいたところ、6週間後の血液生化学的指標から、潜在性貧血の改善が認められました。一方、一般的な鉄素材を摂取した際にしばしば認められる、胃のむかつきなどの副作用は一切認められませんでした。
今回の結果から、「鉄・ラクトフェリン」は、潜在性貧血の改善に有効であると考えられます。
*参考
「鉄・ラクトフェリン」は、当社の『鉄ラクトフェリンスキム』『鉄ラクトフェリンinチーズケーキ』のほか、日本ミルクコミュニティ(株)の宅配専用乳飲料『せんい&鉄パワー』に配合され、発売されております。


3. 乳由来ガングリオシドのサイトカイン(*)産生能に与える影響
(東京農工大学との共同研究)

ガングリオシドはシアル酸が結合した糖脂質の一種で、さまざまな生理作用を有することが知られております。ヒト母乳にはシアル酸が1個結合したガングリオシドGM3が、牛乳にはシアル酸が2個結合したガングリオシドGD3が多く含まれております。
本研究では、GM3とGD3の生理的意義を明らかにするため、さまざまな培養細胞を用いてサイトカイン産生に及ぼす影響について検討いたしました。
その結果、ガングリオシドの種類や培養細胞の違いにより、サイトカインの産生に対する影響が異なることがわかりました。炎症に関係しているTNF-αは、ガングリオシドによって抑制されることから、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎などの抑制に関与している可能性が示唆されました。

* サイトカイン :
細胞から放出され、免疫、炎症反応の制御作用などの細胞間相互作用を媒介するタンパク質性因子(多くは、糖タンパク質)の総称。


学会開催概要
・ 日本農芸化学会2007年度大会
会    期 2007年3月24日(土)より3月27日(火)まで
会    場 東京農業大学(東京都世田谷区)

以上


本件に関するお問い合わせ先
雪印乳業株式会社 コミュニケーション室 広報グループ
Tel : 03-3226-2124
Fax : 03-3226-2150

 
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