食ナゼ

イカ墨とタコ墨

今月は、「イカ墨とタコ墨」の「ナゼ?」 です。

みなさん一度は、イカ墨スパゲッティを召し上がったことがあると思います。
イタリア、ヴェネチアの代表的なパスタ料理で、スパゲティ・ネーロといいます。
ちなみに、ネーロは黒という意味です。
こってりとした独特の風味が特徴でやみつきになりますが、食後のお歯黒状態がイヤ!!という方も多いですよね。
さて、イカ墨スパゲッティはありますが、タコ墨スパゲッティはどうしてないのでしょう。同じ墨なのに・・・
それは、墨の性質が違うからといわれます。
どちらも敵に襲われて逃げるときに墨を吐き出します。
イカ墨は粘度が強く、分身のような固まりをつくり、敵の目をくらまします。
一方、タコ墨は、サラサラとして煙幕のように海中に拡散します。

また、イカ墨は調理の過程で取り出しやすいのも理由の一つかもしれません。
ヤリイカやアオリイカなど新鮮なイカが手に入ったら、傷つけないように胴体を開いて、スミ袋を取り出し、しごいて墨を取り出します。
面倒だ! という方にはイカ墨のパウダーやペースト状のものも市販されています。
粘度のあるイカ墨はパスタなどに絡みやすく、かつ旨み成分であるアミノ酸がタコ墨の30倍も含まれています。

イカ墨パエリアやドリア、イカ墨煮、イカ墨カレー、イカ墨パンなど思いもよらないものに使われたりしています。

外食でイカ墨パスタを食べるのは、口の中の墨がなかなか取れないので躊躇しますが、休日前のディナーの一品としてご家庭でチャレンジしてみませんか。