江澤郁子先生のミルク健康塾

第四講座「子育てママの骨太生活」 2時限目 カルシウムをたっぷりと

妊娠や授乳期は、胎児の発育や母親の体の健康のためにもカルシウムを充分に摂取することが大切です。
また、赤ちゃんの骨格や歯の発育にもカルシウムが大切な役割をはたします。
授乳期の赤ちゃんの発育は、すべてお母さんが摂取した食物のからの栄養素に依存しています。
したがって、カルシウムの摂取が不足するとお母さんの骨からカルシウムを溶かして補います。

     

ところが、女性の年代別カルシウム摂取推奨量(2010年摂取基準)は、20歳代、30歳代が650mgなのに、実際の摂取量は(平成19年)、20歳代で445mg、30歳代で474mgと極端に不足しているのです。
特に、妊娠、授乳期の母親は、意識してカルシウムを摂るように心がけましょう。

 

女性の年代別カルシウム摂取量と推奨量
(ほとんど(97%~98%)の人が1日の必要量を満たすと推定される量)

女性の年代別カルシウム摂取量と推奨量
平成19年国民栄養調査より
 
年齢・性別のカルシウム摂取量と推奨量はこちら>>
 
忙しさにかまけて不規則な食生活やファーストフードなどの偏った食生活を続けると母子ともに体が弱ってしまいます。
 

毎日の食事を見直してみましょう。
たとえば、トーストとコーヒーだけの朝食だったとして、そこに、コップ一杯の牛乳を加えれば、一食で必要な栄養の充足率は断然よくなります。
牛乳は手軽に効率よくカルシウムを摂取できる優れた食品です。

プラス牛乳の栄養チャート
プラス牛乳の栄養チャート
日本人の食事摂取基準より
     
また、妊婦は、カルシウムの他にも、「葉酸」・「鉄分」・「食物繊維」が不足しがちになるといわれています。
葉酸は、レバー、緑黄色野菜、果物などに豊富に含まれています。
 
全体の栄養バランスを考えながら、また、カルシウムが不足しないように、毎日の食事に気を配り、母子ともに骨太な体を作って、健康な毎日を送りたいものです。
 
骨太!カルシウム強化メニュー(監修・制作:戸板女子短期大学)はこちら>>
 

牛乳は牛が牛の赤ちゃんを育てるための大切なお乳です。人間は、古来よりこの牛乳を牛から分けてもらっています。
ホルスタインの牛の赤ちゃんは、30kgほどの体重で生まれて、1.5ヶ月もすると、二倍にも成長します。牛乳は体の成長を促す、たんぱく質や、カルシウムなどの成分に満ちているのです。ウサギはわずか6日間で生まれた体重の2倍になります。

     
オットセイやクジラのミルクは、脂肪分が多く、冷たい冬の海でも耐えられるようになっています。
一方、これらに比べて、人間の発育・成長はゆっくりなので、人間の母乳は、体の急激な発育よりも脳や神経の発育のための成分がより含まれています。
 
     
授乳期の人間の赤ちゃんは、牛乳の成分を消化吸収する機能が未熟です。
ですから、赤ちゃんが、牛乳をそのまま飲めるようになるには、離乳食完了期の何でも食べられるようになる満15ヶ月ごろからとされています。
 
育児のため、母親は、多大なエネルギーを消費します。当然、それに見合うだけの栄養の補給が必要です。
毎日の食事に牛乳をとりいれる習慣を身につけることで、良質なたんぱく質やカルシウムを補うことができます。
 
骨太な体をつくり、母子ともに健康で楽しい生活を送ってください。

■ 最後に・・・

ミルクコミュニティクラブの「ミルク健康塾」は、この第四講座をもっていったん終了いたします。
多くの読者の方から「参考になった」「牛乳の大切さが分かった」「美容のためにも牛乳を続けます」などご意見や感想をいただきました。

     
牛乳は、骨粗しょう症や高血圧、肥満予防、高脂血症・痛風・糖尿病の予防、など生活習慣病予防の働きがあることが次々と解明されてきています。さらに、胃がん、大腸がん、乳がんなどの発生が抑制されるというデータも示されています。
子供が、幼稚園や小学校に入ると、給食で牛乳を飲む習慣ができます。小さな頃から牛乳を好きになって、それを日々の食生活の習慣として身につけて、健康に過ごして欲しいと思います。
体という字は、以前には「體(からだ)」と書きました。つまり、豊か骨作りが、体づくりの基本です。
骨を形成して成長する子供から、青年期、壮年期、中高年期、老年期のあらゆる年代の健康保持・増進に貢献する牛乳を、是非、これからも飲み続ける習慣をつけてください。
 
2009年10月
戸板女子短期大学学長
江澤 郁子
 
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