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栗原はるみのミルクのある生活 ミルクレシピ&エッセイ 2013年6月

栗原はるみのミルクレシピ うちの人気の味から

残った食材があれば工夫しておいしく食べきりたい。の料理の発想はいつもそこです。

梅雨の時期、私はいつも以上にこまめに片づけをして風通しをよくしています。冷蔵庫の中も同様で、残り野菜があれば片づけを兼ねておいしいうちにサラダやピクルス、スープなどを作ります。おやつのカステラシャーベットは、子どもたちがまだ小さいころカステラのいただきものが重なって食べそびれていたときに思いつきました。

エッセイ・暮らしは毎日の連続だから 私が大事にしていること vol.45

毎年続けています、甘夏のジャム作り。

甘夏の季節に、毎年続けているのがジャム作りです。材料の甘夏は各地から取り寄せ、時季をずらして何回か作ります。今年は下田の知り合いが庭の甘夏をたくさん送ってくれたので、さっそく皮をむいて大鍋で煮ているところです。果肉と細切りにした皮を合わせてやわらかく煮詰めるので、正しくはマーマレードかもしれませんが、うちではずっと甘夏のジャムで通っています。このジャムとの出合いは私が高校生のころ、母が友人に習って作ってくれたのが最初です。実家はふだんから和食一辺倒でしたから、バタートーストに甘夏のジャムをたっぷりつけて食べたときは、もう感激でした。母に教えてもらって自分でも作るようになったのは結婚してからで、それがずっと今に続いています。一度にたくさんできるので熱湯消毒をしたガラスビンに詰めてかわいい布の蓋カバーをかぶせ、ふだんお世話になっている方たちに贈っています。ちょっぴりほろ苦い甘夏のジャムは、ホットケーキやスコーンに添えたり、パウンドケーキに混ぜ込んだり……。でもやっぱり、厚切りのバタートーストに甘夏ジャムをたっぷりのせる食べ方が、私は今でも一番好きです。

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