今月の
エッセイ

11

2018

料理は限りなく楽しい
家の中で一日の大半を過ごす
私にとって室内ばきは必需品です

うちの床は廊下、階段、リビング、洗面所にいたるまでぜんぶタイルです。シンプルなタイルの空間は清潔でモダンなのが気に入っていますが、硬質な感触にはちょっと緊張感もあります。私は毎日、朝起きてから一日の大半、この上を行ったり来たりしながら家事や料理の仕事をして過ごしています。そんな私の足元に欠かせないのが室内ばきです。使っている方は多いと思いますが、特にタイルの床は足が冷えたり、硬いために足を痛めやしないかと気になり、少しソールのあるものをはくようにしています。写真はこれからの季節、おもてなしでも活躍するちょっとおしゃれな黒のベロア素材。私らしくボーダー柄のソックスと合わせました。一日中、料理を試作する日には、足にいいといわれるメーカーやスポーツメーカーの機能性タイプも愛用しています。どれも外ばき用の靴の中から季節やシーンで選んだものです。料理本の撮影では、料理を運んだりテーブルに並べたりする私自身の姿も写ることが多いので、洋服やエプロンだけでなく、足元が写ってもいいように室内ばきにも気を配ります。お気に入りの室内ばきでタイルの床を歩くと自然と背筋が伸びてきて、家の中できれいな姿勢を意識する助けにもなっています。