今月の
エッセイ

10

2018

料理は限りなく楽しい
せん切りやみじん切りが大好きな私は
丸いまな板を愛用しています

中華料理店の厨房で見かける丸くてぶ厚い木のまな板は、面積が広くて使いやすそうだなとずっと思っていました。それをヒントに家庭の台所でも扱いやすい素材で作ってもらってから、私はもう長い間この直径35㎝ほどの白くて丸いまな板を愛用しています。奥行きのある広い面は、みじん切りやせん切りにした材料が転がっても、まな板の外までこぼれにくく、どれだけ刻み仕事がはかどることか。材料をまな板の端におけるのも便利です。切って端に寄せておけば、大きさを揃えるのも楽ですし、切り忘れもなくなります。中華料理でおなじみのにんにく、ねぎ、しょうがなどの薬味も刻んで端に寄せておけば、あわてずに調理できます。豆腐とか、何度も動かしたくない材料を切ったあとは、まな板を回して次の材料を切っています。丸い形はこういうところも自在で、色のつきやすいものは紺色の面を使います。材料が少量のときは少し小さめがあっても便利かなと思い、直径25㎝のものも作ってもらい、今では両方を愛用しています。気持ちよく使える調理道具があると今日も楽しく料理ができて、ちょっと幸せな気分です。