今月の
エッセイ

8

2018

料理は限りなく楽しい
夏の食卓にたっぷり使いたくて
和風ハーブを育てています

夏の朝、庭の水やりをしながら青々とした植物を眺めていると元気が出てきます。この季節、日を浴びてうっかりすると伸び過ぎてしまうのが和洋のハーブです。わが家では今年も大きな鉢や庭の植えこみに食べられるハーブをたくさん育てています。伸び具合を見ながら枝や葉を順に摘んで料理に利用するのがいちばんの楽しみです。とくに青じそと万能ねぎは重宝しています。青じそは早めに中心を摘み取って脇から枝を伸ばすようにすればたくさん収穫できます。葉が大きくなり過ぎるとかたくなるので、やわらかいうちにどんどん摘んで、冷ややっこの薬味やおすし、和風パスタなどいろいろに。韓国で食べたエゴマのキムチをヒントに青じそで作ってみたらおいしくできて、白いごはんのともになっています。万能ねぎも冷ややっこや麺類はもちろん、焼き肉やたたきの薬味、たくさん入れて焼いたチジミも最高。苗から植えて伸びてきたら根元から2~3㎝残して収穫するとまた葉が伸びてきます。少人数の家庭なら1株か2株、鉢植えにしておけば夏の間中、楽しめる頼もしいハーブです。食欲を増す和風ハーブの香りを一緒に感じながら、この夏も元気に過ごしたいと思っています。