今月の
エッセイ

3

2018

料理は限りなく楽しい
大好きなブルーで
お茶のコーナーを作りました。

ブルーは私が大好きな色です。モロッコ北部にシャウエンという、建物の壁や扉がブルーの街があって、いつか行ってみたいという話を以前、このエッセイでも書きました。その街を知ってからますますこの色が好きになり、暮らしの中に取り入れたくて、カウンターテーブルの脚をブルーに塗ったり、散歩の途中に出合った小さなブルーのライティングビューローにひと目ぼれしたり。今回ご紹介するのは、キッチンとリビングをつなぐコーナーに置いたお茶のテーブルです。すのこの天板をモロッコブルーに塗り、ブルーの小物を集めました。モダンなブルーの鉄瓶は山形の鋳物師、増田尚紀さんのティーポットで、ずいぶん前の誕生日に娘からもらいました。ブルーのケーキ皿には白皿を合わせ、白の蓋もの、紙ナプキンをのせた手つきの白い変形皿なども一緒に並べると、白がブルーを引き立ててくれます。クッキー缶やチョコレートの空き缶なども色がぴったりなので置いてみました。私のブルー好きを知っている人からのお土産で、大事に取ってあったものです。毎日仕事をしながら目に入る場所にこんなふうに好きなものを並べてみると、ちょっと疲れたときも心がなごみます。小さなことを積み重ねながら、好きなことが形になっていくのはなんだかとても楽しみです。