雪印メグミルク
牛とねずみと猫。
昔々、神様が森の動物たちを集めてこう言いました。「こんど十二支(じゅうにし)を作ることになった。ついては明日、私の家に来なさい。早いものから順に十二支にいれてあげよう。」これを聞いたねずみは牛さんに言いました。「牛くん、きみは歩くのが遅いから夜中のうちに出発しなきゃだめだよ。僕が道案内してあげる。」牛はねずみにせかされて、夜中のうちに神様のところを目指して出発しました。ねずみは牛の背中に乗りのんびり眠っていきました。やがて夜が明けるころ牛は神様の家に着きました。もちろん一番乗りでした。ところがあと一歩というところで、背中に乗っていたねずみが飛び降りて、門をくぐりぬけてしまいました。この結果、十二支は、子(ねずみ)・丑(うし)・寅(とら)・卯(うさぎ)・・・の順になりました。
ところで、神様が話をしている最中に居眠りをしていた猫は、隣にいたネズミに「いま神様はなんの話をしたの?」とたずねました。ネズミは「明後日、神様の家に来なさいと言っていた」とウソを教えました。十二支に入れてもらえなくなった猫は、それ以来ネズミを追いかけまわすようになったとさ・・・・よくできたおはなしです。
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