バスク・ベアルヌ - フランスのチーズの産地【チーズの産地】:チーズクラブ

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バスク・ベアルヌ

ロワール地方から南西に進み、大西洋に面するバスク・ベアルヌ地方についてご紹介します。

異色の文化を持つ バスク・ベアルヌ地方

フランス南西部、スペインとの国境地帯は大西洋から地中海までの約400kmはピレネー山脈で仕切られています。標高1,000mの険しい山並みが東西の交流を阻んできたため、特有の文化を持つバスク民族が生まれました。フランスにもスペインにも従属せずに統一を保っていた独立民族でしたが、ルイ14世の時代のピレネー条約によりフランス領となりました。

スペインに隣接しているため、食文化を中心にスペインの影響を多く受けています。17世紀にスペイン・ポルトガルからフランスで最初にチョコレートが持ち込まれたのもこの地とか。

かつては住民たちは険しい山を移動しやすい羊中心の牧畜、林業に生活を頼っていました。現在は土地改良がすすんだため、牛中心の牧畜が盛んです。また、高級食材のトリュフ・フォアグラの産地でもあります。

山の民が作る羊のチーズ オッソ・イラティ

羊の乳を原料とする半硬質タイプのチーズです。

ピレネーにベロック修道院ができて以来、バスク・ベアルヌ地方を中心に作られてきました。ベアルヌ地方のミディ・ド・オッソ(Midi d'Ossau)山(2,848m)を源とする急流のオッソと、バスク地方の森林の呼び名イラティ(Iraty)があわさって名前となりました。ピレネーの羊の産地が一つの名前になったこの地では、約30万頭が放牧地を移動しているのです。

直径26cm、高さ9~12cmで、4~5kgの重さがあり(農家製のものは少しサイズが違います)、表皮はオレンジがかった黄色から灰色です。農耕で酸味のあるバターのような香りと食感に、羊独特の甘みが加わります。かみしめたときの深い味わいが特徴です。

AOCへの認定は1980年、60数軒の農家と4軒の工場で年間約2,000トンのチーズを生産しています。

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