オーストラリア - チーズで世界旅行【チーズの産地】:チーズクラブ

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オーストラリア

現在、チーズは世界の各地で作られていますが、その種類や食べ方は各国さまざま。そこで、各国それぞれでよく食べられているチーズや有名なチーズのエピソードなどのチーズ事情を国別にまとめてみました。
あなたがお好きなチーズはどの国のチーズ?

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世界地図 国旗

オーストラリア チーズ事情

ところ変わって今回はオーストラリア。自然を満喫できる広大な風土、日本とは正反対の季節などがポイントとなり、近頃は観光客にも大人気です。しかも、ふだん私たちが食べているナチュラルチーズの多くがこのオーストラリアから輸入されていると聞くと、なんだかとってもおなじみの国のような気がします。
さて今回はどんな話が飛び出すか、「チーズで世界旅行」オーストラリア編のはじまりです。

チーズも一緒にやってきました!

オーストラリアには、代表的なチーズであるチェダーをはじめ、カマンベールパルメザンゴルゴンゾーラゴーダエダムなど、実にさまざまなチーズがあります。
これらのチーズに聞き覚えはありませんか? そうです、これらは例えばチェダーならイギリス、カマンベールはフランス、パルメザンやゴルゴンゾーラはイタリア、ゴーダとエダムはオランダなど、各国を代表するチーズばかり。というのも、オーストラリアにはヨーロッパから渡ってきた人々がとても多く、彼らがこれらのチーズをこの国に伝えたからなんです。
自分の母国を遠く離れ、慣れない土地で一生懸命働いてきた人々にとって、母国を思い出す懐かしい食べ物と一緒に渡ってきた仲間達は大切な宝物。
こうして、代々、食べ続けられてきたそれぞれの母国のチーズが、今もオーストラリアにはたくさん残っているのです。

おいしくて、いつも安いんです!

ヨーロッパから渡ってきた人々が母国の味を作ることができたのも、オーストラリアならではのこと。この国は、年間を通して広大な平原に牛や羊を放牧できるため、チーズの原料であるミルクをいつでも安く手に入れることができるからです。
さらに、イギリス系移民が多いことから、いち早くチェダーの製造装置を大型化して製造コストの低い大量生産方式を導入。だから、いつでも安くておいしいチーズが食べられるというわけです。

こんなチーズがおなじみ!

オーストラリアから日本に輸入されているチーズの多くはクリームチーズチェダーです。最近では、フルーツが入ったクリームチーズが人気とか。このタイプは見た目は少し甘そうですが、意外にも甘みを抑えて少し酸味があります。
その他ではシュレッドタイプのチーズ。これは溶けやすいように細かくしてあるのが特長。グラタンやピザトーストなどに使われているので、「あれか?!」とピンとくる方も多いはず。こうしてみると、本当にいつも私たちの食卓に登場しているものばかりですね。

オーストラリア編 〜チェダーあれこれ〜

どこで作ってもチェダー

チェダー発祥の地として名高いイギリス。もともとチェダーの町で作られていたのでこの名前がついたのですが、今ではオーストラリアをはじめ、各国で作られています。ただし、チェダーと呼ばれるためには“資格”があるのです。チェダーの製法は独自のスタイルで有名。カード(凝乳)の切り方や重ね方、上下の反転などで“チェダーリング”と呼ばれる独特の操作を行って作られたものだけが“チェダー”と呼ばれているのです。
つまり、世界のどこで作られていても、チェダーリングを行って作られているチーズは“チェダー”というわけです。

ウェールズのうさぎ

ウェルッシュ・ラビット

イギリスでは、スポーツとして狩猟を楽しむ方が多いとか。そんなイギリスに“ウェルッシュ・ラビット”というウェールズ地方の伝統的なチーズ料理があります。今回はオーストラリア編なのですが、チェダーの故郷の料理として特別にご紹介しましょう。
この“ウェルッシュ・ラビット”という料理、実はうさぎ狩りをして獲物がとれなかったとき、うさぎ料理のかわりに作って食べる一種のチーズフォンデュ。チェダーをエール(またはビール)で溶かして食べるところがポイントです。

●材料(4人分)

  • チェダー(おろしたもの)………………250g
  • エール(またはビール)………………………1カップ強
  • バター…………………………………………大さじ3
  • 塩………………………………………………適宜
  • こしょう…………………………………………適宜
  • ウスターソース…………………………………少々
  • イギリスパン(または食パン)…………………4枚

●作り方

  1. イギリスパン(または食パン)を両面トーストして冷めないようにしておきます。
  2. 厚手の鍋に火をかけ、バターを溶かします。
  3. 次にエール(またはビール)、塩、こしょう、ウスターソースを入れて熱し、沸騰寸前になったらチェダーを加えて混ぜながら溶かしていきます。チーズを入れたら決して煮立てないようにしてくださいね。
  4. トーストしたパンを深皿に敷き、上から溶けたチェダーをかけ、オーブンで上に焼き目をつけます。

<参考文献>

  • チーズ&ワインアカデミー東京著「チーズ」株式会社西東社
  • 岡部隆男編「Cheese」(別冊25ans ELEGANT COOK)婦人画報社
  • 「プロのための乳製品ハンドブック CHEESE」 社団法人 日本乳製品協会/社団法人 全国牛乳普及協会 編集・発行
  • 「チーズの話」雪印メグミルク株式会社